≪私≫



「写真見てたの?」


リビングに入ってきた達也さんが声をかけながら私の傍に歩み寄ってきた。
先日の雑誌の撮影の時に買い取ったというフォーマルのスーツに身を包んでいる。


私「ちょっと飾り棚の模様替えしてたの。…もう準備万端ですね」


達也「うん。…でもどっちがいいか迷っちゃってさ。瑠璃、どっちがいいと思う?」


彼が手にしたシルバーのアスコットタイとブラックの蝶ネクタイを私の前に掲げて見せた。
アスコットタイと蝶ネクタイを受け取り、それぞれを彼に合わせてみる。


私「どっちも素敵だけど…。こっちのアスコットタイかな。シルバーが凄くスーツに映えますよ。胸元に真っ白いチーフを少し覗かせて…」


達也「あ、いいね。そうしよう」


彼がアスコットタイを着けている間に、彼専用の小物入れの引き出しからチーフを取り出して彼に手渡すと、手慣れた感じでスリーピークスという形に整えて胸元のポケットに収めた。



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