…いや。俺自身、直子の事をどう思っているんだ?


歩くたびにサラサラと揺れ動く直子の髪を眺めながら自分自身に問いかけた。

彼女の髪はストレートでカラーリングを全くしていない黒髪。
よく手入れされているのが分かる、艶々とした綺麗な髪。

ストレートの黒髪は、いつでも自分の考えを曲げない凛とした彼女にピッタリだと思った。


俺の視線に気づいて直子が俺を見上げた。


「…時間、今からなら丁度いいね」


ぼんやり直子を見つめていた事を誤魔化すように分かり切った言葉が口をついて出た。


映画の上映時間は予めチェック済みだった。
これから映画館へ行けば大して待たずに映画を観る事ができる。


映画館へ着き、二人分のチケットを購入し、自分の代金を払おうとする直子の手を押さえて、彼女を促して館内へ入った。


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