≪俺≫
やっぱりちょっと荒れてるな…。
洗面台の鏡の前で角度を変えて自分の顔をチェックする。
「達也さん?どうかしたの?」
妻の瑠璃がひょいと顔を出して鏡越しに不思議そうな顔をして俺を見つめる。
俺「なんだか最近、ちょっと肌荒れが気になってさ」
瑠璃「そう?」
彼女が手を伸ばして俺の頬に触れる。
瑠璃「そんな感じしないけど…。撮影でメイクすると気になるんですか?」
俺「そうなんだよね。何となく、ノリが悪いっていうか…」
一緒に洗面所を出てリビングに戻りながら、彼女が最近使っている美容液を貸してくれるという話に頷いた。