「困ります」
回れ右をして引き返そうとした瞬間、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
お嬢さん?
男たちがしきりに遊びに行こうと彼女の腕を引っ張っている。
勘弁してくれよ…。
どうする?このまま知らん振りして帰るか?面倒事に巻き込まれるわけにはいかない。
男「いいじゃん。行こうよ~」
お嬢さん「離してください」
まったく…。小さくため息をついた。
「お嬢さん?どうかしましたか?」
仕方なく足早に彼らに近寄り声をかけた。
彼女がハッとした顔をして振り向き俺に駆け寄る。
男達がゴチャゴチャ言ってきたが適当に受け流して彼女の肩を抱いてその場を去る。このまま早く人通りのある場所まで退散したほうが賢明だ。
彼女の肩が小刻みに震えているのが分かる。あんな夜道で男3人に取り囲まれれば無理も無いか…。
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