≪私≫



「小塚さん、これ、今日のレビュー用の資料です」


「あら。わざわざどうも」


「…こちら、新しい方ですか?」


達也さんにメールの返事を打っていた私は小塚さん達の方を見る。てっきり男性1人かと思ったら4人もいた。
小塚さんが彼らに私を紹介し、彼らを一人一人紹介する。

そこへ数人の男性も加わり、小塚さんは彼らの事も一人一人紹介してくれる。


「よろしくお願いします」


彼らに挨拶した。


「こちらこそ」


口々に私に言い、彼らは自分の席に戻って行った。


小塚「…男って分かりやすいわよね。この資料だって普段あの人こんな風に持ってきてなんかくれないのよ。みんな、あなたとお近づきになりたくてウズウズしてんのね」


私「そんな事…」


返事に困る。

午後の仕事の時間が始まり、携帯をバッグにしまう。結局達也さんにメールを送ることはできなかった。