≪私≫



父と彼の間で話がまとまってしまい、今日はそろそろこれで終わり。という空気になる。


達也「こんな機会を与えて頂き、ありがとうございます」


父「期待していますよ」


父と彼が握手しているのを複雑な思いで見る。
両親に挨拶をする彼を門の外まで送る事にする。玄関を出て2人になった瞬間、彼に言った。


私「達也さん、無理してるんでしょう?私から断るから。いずれは今の仕事をやめろだなんてこんな話、横暴すぎる」


達也「無理はしてないよ。…明日ゆっくり話そう。今日はもう家に入った方がいいよ」


私「達也さん、どうしてそんなに落ち着いていられるの?」


達也「心配いらないよ。…今日は来て良かったよ」


私「…」


言いたい事が山のようにあるのにうまく言葉にできない。彼はそんな私の頭を撫でながら頬にキスをした。


達也「とにかく今はもう家に入って。…明日話そう」


私「うん…」


おやすみ。と言って彼は帰って行った。

家に入り、急いで父のいる和室へ向かった。