≪私≫



「そんなのって…」


父に向かい、私が言いかけた言葉に彼が自分の言葉をかぶせる。


達也「やります。是非、やらせて下さい」


私「えっ?!達也さん?」


父「そうか。じゃあ一緒に頑張ろう」


達也「はい」


今すぐ現在の仕事を辞めろとは言わないので安心して欲しい。
さっき言った通り、しばらくは平日は仕事が終わった後や、休日に撮影に挑んで欲しい。
まずは基礎を身につけるため、ウォーキングやポージングを身につけて欲しい。すでに一般の募集から採用した数人の新人モデルもレッスンを受けているので一緒に受けるといい。


私の言葉など2人とも聞こえていないかのように、父と達也さんの間でどんどん話が決まって行く。


「お母様…」


母に助けを求める私に


「2人に任せましょう」


と言われ、何も言えなくなってしまった。


生き生きと彼に仕事の話をする父を見て、

父が彼の写真を見た時の何かを思いついたような表情

を思い出した。

悪い予感が当たってしまった…。