お嬢さんを家まで送り、その帰り道。
どうにも欲望が抑えられなかった俺はそのまま風俗店へ行った。
観覧車で触れたお嬢さんの胸の感触がまだ手に残っていた。
本当はお嬢さんを抱きたい。抱きたくてたまらない。何度でも抱いて彼女は俺のものだと実感したかった。
…でもできなかった。
俺はいずれ彼女の前から黙って姿を消す。そうなれば彼女は傷つくだろう。でも、深い関係にさえなっていなければ俺の事などすぐ忘れる事ができる…。
俺自身も彼女と離れられなくなってしまうのが怖かった。…だから抱けなかった。
ろくに写真も見ずに適当な女を選び部屋に入る。女がすぐに入ってくる。
女の挨拶や世間話にほとんど返事をせず、すぐに押し倒す。
「ちょっと!まだ濡れてない…あっ!」
自分の欲望を女にぶつける。
…お嬢さん。お嬢さん。お嬢さん・・・!…全身に快感が駆け巡る。
店を出て寮への帰り道。行為が終わった後特有の気だるさが全身に残る。行為の最中は快感の中にいられるけど、終わった後は虚しさばかりが残った。
俺はまるで獣だな…。
次の日、俺は初めて仕事を休んだ。とてもお嬢さんの顔を見る事ができなかった…。