東日本震災のさいに、我々日本人がどのように振る舞ったか?そしてそれが当時海外メディアに、いかに伝えられたか?を振り返ってみたいと思います。

 

 

中国、日本人の冷静さを絶賛 「マナー世界一」の声も

2011.3.12 19:07

 

地震多発国で東日本大震災への関心が高い中国では12日、非常事態にもかかわらず日本人は「冷静で礼儀正しい」と絶賛する声がインターネットの書き込みなどに相次いでいる。短文投稿サイト「ツイッター」の中国版「微博」では、ビルの中で足止めされた通勤客が階段で、通行の妨げにならないよう両脇に座り、中央に通路を確保している写真が11日夜、投稿された。

 「(こうしたマナーの良さは)教育の結果。(日中の順位が逆転した)国内総生産(GDP)の規模だけで得られるものではない」との説明が付いた。

 この「つぶやき」は7万回以上も転載。「中国は50年後でも実現できない」「とても感動的」「われわれも学ぶべきだ」との反響の声があふれた。大震災を1面で報じた12日付の中国紙、環球時報も「日本人の冷静さに世界が感心」との見出しで報じた。(共同)

 

ベトナムのメディア“怒号もけんかもない”

2011.3.13 23:43

 

「怒鳴り合いもけんかもない」「本当に強い国だけがこうした対応ができる」。ベトナムのメディアは、東日本大震災での日本人の冷静な対応ぶりを、在日ベトナム人らが驚き称賛する声を伝えた。

 「防災訓練を受けていても怖いはずなのに、誰もパニックに陥る人はいない。自分の仕事に集中し、連絡を取り合っていた」。日本で働くある女性はインターネット新聞に「われわれが学ぶべき多くのことが分かった」と語った。

 ある留学生は、長い列をつくってバスや公衆電話を我慢強く待つ光景などを挙げ「皆が冷静に秩序だって行動していた」と称賛。別の留学生は、教師が子どもたちを誘導する姿など、行政当局者から民間人までの素早い対応ぶりに驚いたという。

 さらに「こうした強さゆえに、日本人は世界で最も厳しい条件の国土で生き抜き、米国に並ぶ経済レベルを達成できたのだ」とたたえる声も伝えられた。(共同)

 

 

米紙「不屈の日本」讃える「誤解してはいけない 日本の産業力は今も偉大」

2011年3月13日 13:12

 

米紙ウォールストリート・ジャーナルは12日付紙面に「不屈の日本」と題する社説を掲載、「大自然からの打撃に遭っても生き延びるための備えを、日本人がどれほどきちんとしているか指摘せずにいられない」と、日本の防災システムや建物の耐震設計をたたえた。

  日本は長年建物の耐震性に気を配り、高層ビル「横浜ランドマークタワー」を建てられるだけの技術がある上、緊急地震速報も2007年に導入され「世界で最も洗練された早期警戒システム」と説明。近年大地震で被害が出たハイチや中国と比較している。

  その上で、日本の経済が停滞し「駄目な政治が生産性の高い優れた市民にとり恥になった」ものの「誤解してはいけない。日本の産業力は今も偉大だ」と指摘した。(共同)

 

 

  

・・といった感じでした。やはり有事において大切なことは沈着冷静に振る舞うことだと思います。まあ、それがなかなか難しいのでしょうけど。このところのコロナウィルスに絡んだドタバタ騒動で、改めて痛感しましたね。それでもこれだけ人口密度の高い国でコロナ感染が抑制されているのは、日本人の衛生観念の高さ、冷静さによるところが大きいと思います。