2011年5月1日 メジロプレスト 後編 | メジロ牧場のメジロ牧場的こころ

2011年5月1日 メジロプレスト 後編

お産レポートのカテゴリですが、内容は伊達責任者のブライトの思い出話です。

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 ブライトは薄く背の高い競走馬で


 ライアンにもマルゼンスキーにも似ていません。


 血統的にあえて似た馬を探せば、マルゼンスキー母父のバックパサーを


 薄くして高く引き延ばしたような感じです。


 バックパサーも追い込み馬だったらしいので、脚質は同じです。


 母父のラインをたどって行く遺伝理論もあるので


 あながち的外れではないような気がします。

  
 ブライトはブサイクなくせに態度のデカイ馬で


 調教後に体を洗ってやっても文句ばかり言ってました。


 前脚をバンバン地面にたたきつけて後肢は回し蹴りをしてきます。


 怒られると暴れてひっくり返りそうになる時も有ります。


 GⅠを勝っているだけに、怪我をさせるわけにはいきません。


 その辺りをわかっているらしく、ヒトを見下したような所がありました。


 だいたいチョーシにのっている時は首をキリンのように直角に上げ


 高い位置からヒトを見下ろします。


 見下し過ぎてひっくり返りそうな勢いです。


 そんなブライトでも機嫌の良い時は顔を摺り寄せてきます。


 近くで見ると、いっそうブサイクです。


 鼻梁の左側が大きく凹んでいるのですが


 その凹みにヒトの顔のラインがジャストフィットで


 よくドッキングさせて遊びながらバナナを食べさせたものです。


 余談ですが、ベイリーもバナナを食べます。

 
 種牡馬としてのブライトは結構仔出しにバラツキがあり


 スカイレイ・ジーニー・レントはそれぞれタイプの違った競走馬で


 いずれも父似とは言い難い体形です。


 自分が見た中で、ブライトそっくりだと思った産駒は1頭だけで


 グラーフという名の牝馬です。(注 メジロではありません)


 2006年の秋セリで見たのですが


 馬を持っている人を中心に、暴れ回っています。


 そのせいで周りに人が近付けず、円形の広場が出来ていました。


 遠目に見ると体形はブライトにそっくりです。


 近付いてみると、首を直角に上げ、上から睨みつけてきます。


 「余計な所まで父親に似たな」とも思いましたが


 ここまでくるともうブライトの生まれ変わりのような気がしてきました


 ブライトは2004年に死亡したので、この世代がラストクロップです。


 血統的には母父ニホンピロウィナーで祖母がアローエクスプレス2×3


 メジロ繁殖には無い血統構成で、自分好み。


 リザーブ価格を聞くと、250万円くらいでした。


 結構良い馬だったので、もっと高くなるだろうとこの時は思っていました。


 ところが、セリは100万円から始まり、


 実際に売りに入っているようなやりとりが見られました。


 基本的に秋セリは超買い手市場なので、価格引き下げが頻繁に起こります。


 悪く言えば足元を見られる事が多いのです。


 その時、「買おう」と決心しました。


 しかし、牧場から買うように言われているわけではないので自腹です。


 210万円までセリ参加しましたが、落札は250万円(税別)でした。
 
やはりサラブレッドは庶民には手が出ません。馬ローンでもあれば…


 まあ、馬本来の価値に近付けると言う仕事が出来たので良しとしました。


 最終的にグラーフは2勝を挙げたのち、事故で死亡したとの記事を見ました。


 おそらく気性が災いしたのでしょうが、早世という本当に余計な所まで似て


 有力な繁殖を失ったのは残念です。



 メジロが無くなっても、出来る限りその血は残って欲しいと願っています。 



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以上お産レポートでした。





メジロ牧場のメジロ牧場的こころ
世代を越えた人気。ブライトの父ライアン。








追伸


今週の出走馬はこちら


たくさん出ます。

楽しみです。

応援よろしくお願いします。