「不動明王」
筋彫り始まる。
明王とは仏法を守護し、人々を災いや迷いから救ってくれる仏です。 中でも「お不動」と呼ばれ、広く信仰を集めるのが不動明王です。 
お不動さまの姿は、煩悩にまみれた救い難い者を救うため、また、仏道の妨げになるよこしまな心を断つため、勇ましい出で立ちをしている。                 
不動明王は岩座上に立ち、火焔光背を背負い、右手に宝剣、左手に羂索を持つ。

    「脇の下ボカシ」
脇の下は、皮膚が薄いため痛みを感じやすい。また、腺だけでなく腋窩神経が存在しているため、強い痛みを感じてしま部位。
針を刺し、彫り進めていても、あっという間に、腫れてくる。
彫る時は、手彫りの時のように、腫れて膨らんだ部位の根本に墨を乗せるように、彫り進める。
そして奇麗な腫れの膨らみを作っていくようにしていく。
バラバラに彫りたい所を彫って行くと、腫れと腫れの間が谷になってしまい、針がその谷を通過してしまう。
するとそこはこまかい彫り残しとなり奇麗なボカシとはならない。
他の部位より脇の下は、とにかく腫れとの勝負。
付け加えて言うと、こればっかりは、人にもよるので、一概ではない。
腫れに対して盛るように彫り進めるのは、古くからの技法ではある。
    「昇り降り鯉と金魚」
金魚は、「富」「商売繁盛」「財産を蓄える」「金運上昇」の金運に関係ある。 
「家庭円満」や「子宝に恵まれる」という家族とか「和み」的な意味もある。 赤い金魚
黒の金魚
違いは、
赤金魚は運を呼び、
黒の金魚は邪気を吸う。
登り鯉は滝をも登る鯉の力強さ、
滝登りの鯉はやがて龍になるという伝説から、
立身出世・金運上昇・商売繁盛の意味が込められている。
降り鯉は、立身出世・金運上昇・商売繁盛の意味を含み、主に登り鯉と対で彫るケースが多い。
登りは鯉は、やがて龍になるが、降り鯉は、立身出世・金運上昇・商売繁盛、他に勇気や健康、等の意味を持って彫り上げる。
桜程、散る姿を愛でられてきた花も少ないでしょう。 
桜の花が散る様子を形容する言葉もたくさんある。 
「花吹雪」「桜吹雪」「飛花」「落花」「桜颪」。
両カイナ、完成です。
刺青を完成させるのは、大きくても、小さくても、大変です。
カイナ五分は和彫りでは小さい作業ですが、仕上がらない者は、いつまでも仕上がりません。
刺青に対する熱が冷めてしまったら最後。
刺青を完成させた者、私は本当に凄いな~と思います。
だから私は、作業を怠ったらいけないのです。
驕り高ぶっても、いけないのです。
完成目指している方がいる限り、精進しなくてはならないのです🔥
ということで、完成おめでとうございます。