急に保護者がいなくなると、

知的障がい者は様々な部分で困ることが出てきます。

 

親戚などはいるかもしれませんが、

突然保護者がわりになれと言われて、

快く受け入れてくれる人はまれだと思います。

 

生活の責任を負わねばならなくなるっていうのは、

かなりの負担ですし、その人の生活にもかかわってきます。

誰かの世話をするって、

そんなに簡単なことではないですしね。

 

 

保護者がなくなってしまうと、

頼る人がいなくなってしまうので、

日々の生活で何をしていいのか

わからなくなってしまうこともあります。

 

今まで、保護者の方がしていたことが、

いきなりゼロになるわけです。

色々なことが、本人一人でできるようになっていればいいですけど、

そんな状況はあまりないでしょう。

 

 

電気、ガス、水道、電話代、各種公共料金の支払いなど、

保護者名義で契約され、

支払いされていたものが本人の方に乗っかかってくる場合があります。

 

契約の解除をするにも、

手続きが煩雑で複雑すぎたりします。

書類集めるのだって、

すごく時間がかかりますよね。

 

家族を亡くした人が、

死後の手続きでものすごく大変な思いをするっていうのは

よく聞くと思います。

 

 

そんな時に利用されたりするのが、成年後見人制度です。

成年後見人制度は、ざっくりと言ったら、

保護者の代わりになって支援してくれる制度です。

 

それなりのお金はかかりますし(かからないこともある)

基本的に知的障がい者のしたいことや考えていることを支援する形となります。

 

家族のように、先回りして何でもしてくれるわけでもないし、

言わなくてもわかってくれるわけでもない。

 

あくまで、本人がどうしたいかが先にあって、

支援を行う形になります。

 

成年後見人がどこまでのことをしてくれるのか、

細かい部分までは僕も理解しきれてはいないので、

間違っている部分もあると思います。

参考程度でお願いします。

 

親亡き後の、知的障がい者の生活を守る部分については、

まだまだ専門にできる人が少ないのが現状だと思います。

一人一人の望んでいることは異なりますし、

本人の希望をうまくくみ取るのにも時間がかかります。

 

大変だけれど、生活ができなくなってもいけないし、

困らないようには助けたい。

そう思っても、どんなふうにかかわっていけばいいのかわからない部分もあります。

 

成年後見人制度もそうですけど、

普段から、保護者がなくなった後に必要になってくることや準備していおくことなど、

知的障がい者本人がちゃんとわかって行動できるような情報があったらと思います

もう、あるかもですが。

 

 

誰だって、煩わしいことはしたくないもので、

本音を言えば、

 

「自分が困らないように、全部うまいことしておいてくれ」

 

っていうことにはなると思いますけど、

なかなかそういう風にはいかないですね。