こんにちは。
フラッシュユニオンのメタルバイブ・
フルメタルソニックの詳しいインプレです。
※このインプレ記事は、初回は2016年2月、2015年冬の発売後すぐに書きました。
2年経過した2017年の秋に、内容を見直して再投稿しています。
内容の大筋は変えていません。
ご存知、藤木さんが立ち上げたフラッシュユニオン。(モーリスブランド)
そのフラッシュユニオンが世に送り出したメタルバイブがフルメタルソニックです。
私、藤木さんは昔から好きでした。
飾らない職人気質で、良い物をとことん追求されているイメージです。
以前ビルダーをしていた某メーカーさんでは色々あって大変だったそうですが…
納得のいくモノづくりを頑張って欲しいです。応援しています!
スタートから2年ほど経った2017年にこの記事を再投稿しています。
発足当初から寄せていた期待通り、スピードキラーやアバカスシャッド、ユニオンスイマー、などなど。
他にもありますが次々にホンモノのルアーを生み出しています。
今回はその中でも、私が最も信頼するフルメタルソニックを取り上げていきたいと思います。
○特徴
最大の特徴は、
・まっすぐなフォール姿勢(ストレートフォール)
・アクション開始時から即伝わる振動感。立ち上がりの早さ。(ゼロスタート)
です。
まずはこの二点に着目していきましょう。
【ストレートフォール】
フルメタル以前の通常のメタルバイブは、ほぼスライドフォールするものばかりでした。
同じストレートフォールを謳ってティムコさんが出した、メタルクローザーというルアーがありましたが(現在は廃盤)、これは正直レスポンスが…。厚みがあり、フルメタルとは比較にならない立ち上がりの性能差があったので、結果は伴わなかったです。
ただこのメタルクローザーが出た時も、ストレートフォールというコンセプト自体には私はかなり注目していました。
一般的に、メタルバイブのアピールポイントともいうべきスライドフォールですが、実はこれが逆に欠点になるシチュエーションもあるのです。
メタルだけは人より語れる実績を残してきた(と思っている )私が断言します。
絶対に、スライドしないほうがいい場面はあります!
むしろクリークではこちらのほうが多いです。
もちろんクリークでリトルマックスを選ぶことも多々ありますが、ここはフルメタルしかない!という場面のほうが多いです。
なんせ、「このピンの直下に落としたい」という場面で、スライドフォールすることで20cm落とす場所がズレた…これだけで釣れるか釣れないかに大きく関わってきますから。これは本当に。
だから私は、計算できないスライドフォールが多すぎるオーバーライドなどは使いません。
野池やリザーバー、もしくはボートからなら武器になるとは思うのですが…
クリークには、私は要りません。
更にストレートフォールにはもうひとつ利点があります。
それは、効率アップとリアクション効果の最大化。
スライドフォールするとそれだけフォール時間が遅くなりますから、一回のキャストにかかる時間が長くなります。
似たようなスポットをランガンしていくクリークの釣りでは、この部分も非常に重要。
やみくもに撃つという意味ではありませんが、有望なスポットを撃つ数をこなす=釣果に繋がることが多いのです。
またストンと素早くフォールすることで、リアクション効果も最大化できます(藤木さんの説明より)。
これはフルメタルソニックを実際に使い込んだ方ならわかると思いますが、テンポが早く結果が出るのが非常に早いと私は思っています。
メタルが効くシチュエーションで、ピンにベタベタな冬。フルメタルを通して釣れなければそこにはいないとすら思えます。
【ゼロスタート】
藤木さんがゼロスタートと呼んでいる、立ち上がりの早さ。
着底後のリフトスタート時から明確な振動を感じることができます。
この点もピン撃ちには非常に重要でして、先述のストレートフォールに加えて、狙いのスポットに到達後ワンアクションめからしっかり振動してくれることでファーストチャンスを逃しません。
実際に、メタルバイブの釣りではワンアクションめのフォール時に喰ってくる(2リフトめでフッキングに持ち込む)ことも多々ありますから、この立ち上がりがいかに重要かは身を以て体験してきました。
この1月の1700gもそうでしたね。
ここしかないというピンに落とし込んでワンアクションめ、次のリフトでガツン!でした。鮮明に覚えています。
「立ち上がりが早い」は文字にすると簡単です。サラッと書いていますが、メタルを使い込んだ人にはわかる違いがあります。
現時点では、存在するメタルバイブの中でフルメタルソニックよりも立ち上がりが早いものはないと思っています。
ちなみにサーキットバイブもかなり良くて、使い分けすることが多いですかね。
この辺は以前メタルバイブ比較記事などでも何度も話しているため、そちらをご覧ください。
まとめるとやはり、
ストレートフォールとゼロスタートを高次元で両立させたという点が、最大の魅力です。
もしかしたら、藤木さんはクリークみたいな浅めのピンで使うことはあまり想定していなかったかもしれませんが、私はこのためにあるというぐらい気に入って、見出してきました。これは自信をもっておすすめできます。
語るだけではあれなので、
実績面でも…
釣果の一部です。
クリークの越冬スポット撃ちで、50アップはじめキロアップなどの実績が多数出せています。
メイユーが勝手に公認、
クリーク公式メタルです!
それは勝手に言っているだけですが、クリークでこのメタルバイブを使うのは理に適っていると思います。
基本的に足元に落とし込んだり、キャストしても遠投することはないですし、狙ったスポットからずれずにストッと落とすことができるのは、クリークでは大きなアドバンテージです。
正直それまではリトルマックスさえあればいいと思っていましたが、今はひとつだけならフルメタルソニックさえあればいいとすら思えます。
(使い分けはもちろんしますが)
絶対の自信があるため、ぜひ読んでいる皆さんも試してみてください。
※私がメインフィールドがクリークであることからクリークでの使用を主眼に置いて話をしていますが、もちろん野池やリザーバーでも有効です。
キャストで使う場合でも、遠距離でも振動を感じられて集中できますよ。
ぜひ、お試しください!
○ボディ
立ち上がりの早さを実現しているキモの部分が、この「薄さ」。
はっきり言ってめちゃめちゃ薄いです。
実物を見てリトルマックスと並べてみるとよくわかります。
あのリトマより更に薄い!それでいて、
明確な振動と曲がらない強度を両立しているのがすごい。
極薄のミノーシェイプフルメタルボディです。
テストにて色々な素材、シェイプを吟味した結果、生み出されたバランスらしいです。
通常のメタル(鉛)とは違う金属を使用しているのだとか。
○カラー
初回が上6色、2016年に下4色が追加され、現在は全10色です。
できれば、フラッシング効果が高い全面シルバーなカラー、リトルマックスで言うメタリックアユのようなカラーが欲しいところ。
どれも釣れますが、メイユー的おすすめは、
・銀ピカワカサギ(基本)
・キンクロ(濁りに)
・クラウンギル(リアクション効果高い、オールマイティ)
ですかね。
塗りが薄いと思われる、シルバー系のワカサギか銀ピカチャートは絶対持っておきたいです。
今のところ、濁り気味のクリークでの使用が多いためか、キンクロの実績がやや高い印象です。
○フック
ノガレスのダブルフックに、
「ゼロフリクションコート」(フッ素加工)を施した、オリジナルでしょうか。
確かに刺さり具合はかなり良いです。
今のところ。
※その後、正式に発売されました。
発売当時はまだフックのみの販売がなかったため、オリジナルと記載していました。
若干伸びがあり、開くことがあるため、2キロアップを狙うならスレッド留めしたほうがいいかもですね。
○スナップ
よくありがちなメッキ系のやつじゃなくて
ブラックニッケル系のやつですね。
小さい割には、装着した時にしっかり固定されてる感があるので、これなら強度的にもイケるかも。
おそらく、振動の伝わりやすさを考慮して細軸のものを選定しているのではないでしょうか。
ただ、これに結んだあとサーキットバイブにローテしようとしたら…
穴に入りませんでした(>_<)
マニアックな使えなさが判明しました(笑)
やはりスナップはVスナップの1番がおすすめです。
さて、いかがでしたか。
このメーカーらしさ(藤木さんらしさ)
が随所に見られるルアーと言えるのではないでしょうか。
フラッシュユニオンさんの、今後の展開にも注目ですね^ ^
最近、メタルバイブ市場は新作で賑わっていますね!プチブーム?
どれも後発だけあって、良い出来のものが多いです。
長く君臨してきたメタルの王、リトルマックスも絶対王者の地位は安泰ではないと思います。