『食物アレルギー①:いただきますの意味:正邪の闘争』爺とティータイムを楽しむハシビちゃん ふう どうしたんだい? さっきからため息ばかりついているじゃないか。 このお団子は口に合わなかったかな? ため息つ…ameblo.jp
の続き
でははじめようか。
まずは、「食べる」とは何か?この哲学的な問いから、今回ははじめるとしようかの。
うん。
食べる…か。
みんなそれぞれ食べているものが違うよね。
コアラさんはユーカリを食べているし。
ラッコさんは、貝を食べているし。
パンダさんは笹ばかりを食べているよ。
それは進化の過程で、その生き物に合ったものや食糧として、獲得の確率が高いものを主食にすることで、動物達は生き残ってきたからなんじゃ。
みんなが同じものを食べていたら、食料の取り合いになってしまったり、地球のバランスが崩れてしまうからね。知らず知らずの内に生き物達は共生して生きているんじゃ。
面白いね。話し合った訳でもないのに、お互いが自然と共生できるスタイルで暮らしているんだね。
これもエコロジーサイクルという。地球のシステムなんじゃよ。
生き物は自然とそれぞれ存在することで、このエコロジーサイクルを成り立たせているんじゃ。
そうなんだ。
そういえば、カラスさんは、腐ったものを食べたりするんだね。
人間が出すゴミにカラスさんが集まって困ると清掃員のお姉さんが言っていたよ。
下の図をみてごらん。この相生相剋図の相生がエコロジーサイクルだって、説明したよね。
動物たちは植物などを食べる。これは火の力なんじゃ。
次に、土の力で動物のフンや死骸を地中の小動物(ミミズなど)が有機物を分解する。
さらに、金の力で、微生物は分解された有機物を無機物に変えるんじゃ。
それはミネラルとして、栄養豊富な水になる。その水で植物が育っていく。
そうやって、エコロジーサイクルが成り立っていく。
人間は、その食物連鎖のサイクルの中で存在しているじゃよ。
しかも
水→植物→動物→大地の生物→微生物
の中の動物の頂点にいるのが人間なんじゃ。
だから、人間の生き方は、他の存在にも大きく影響を与えるんじゃ。
またカラスさんも、本来は腐ったものを食べて、掃除をしてくれるエコロジーサイクルの中で大切な存在なんじゃ。
…でもさ、カラスさんが僕のご飯を狙ってくるのは、ちょっと困るな。
そうだね。人間のゴミ処理が悪いからいけないんだよ。
カラスが代わりにやるようになってしまっている。
共生からは遠い世界になっている証じゃ。
ハシビちゃん、だんだん爺の言いたいことが分かってきたみたいじゃの。
つづく