つい先日のこと。

自宅でボケーっとテレビを見ていると、玄関から「ピンポーン」と音がしました。


「出前、頼んでないけどな。」
居留守を使おうと思ったのですが、何度も「ピンポーン」と鳴らされるので、仕方なく玄関を開けてみました。

立っていたのは、スーツ姿の若いサラリーマン中国人。
何やら中国語で喋っているのですが、全く内容が聞き取れません。


こういう時の私の決まり文句!

「我是外国人。(私は外国人。)」
我不知道中文。(私は中国語がわかりません。)
と、言って追い返します。
だいたいこのフレーズでみんな帰っていきます。


しかし、この日は違いました。
そのサラリーマン、説明をやめないのです。
全く埒があかないので、奥の手を使いました。

今の部屋を紹介してくれた不動産屋の担当者に電話しました。

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日本語ペラペラな中国人の担当者さんに慌てて電話スマホ

「いま、ウチに中国人サラリーマンが来てるんだけど、『私、外国人だから、分からない』と言っても帰ってくれないんです。申し訳ないけど、この電話で通訳してもらっていいですか?」とお願いえーん


突然のお願いにも関わらず、不動産屋さんは快諾してくれ、電話を代わること数分。


不動産屋さんとの話を終えた中国人サラリーマンは、すごすごと立ち去って行きました。

電話を返してもらった私は、不動産屋さんに「いま帰って行ったんですけど、何があったんですか?」と尋ねました。


すると



「そのサラリーマンは、ローカルの不動産屋の営業マンです。
彼が言うには『真下の部屋に内見に来たが留守だったので内見できない。ここの部屋と間取りが全く一緒だから、ここの部屋を内見させてほしい』と言ってきた。」




そんな無茶な!ポーン

いきなり来て、「はい、どうぞ!」って言うわけないじゃん!ガーン




不動産屋さんは続けて説明してくれました。
「結構、ローカルの不動産屋さんはこういう無茶なことを平気で言うんですよ。なので、きっちり断っておきました。だから、彼は帰ったんです。ビックリさせてごめんなさいね。」


このとき初めて学んだこと。

ときどき「無茶な内容でも、とりあえず頼んでみる」中国人が現れる。


私は、身に覚えがない訪問者が来ても、絶対に玄関を開けないことにしました。

次に引越しするときは、もう少しゲートのセキュリティがしっかりしているマンションに住みたい。



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