「副井、お前はブログとかしているか?」

「してますよ。ゲームをしているだけのブログですが。」

PV数ってどんなもんなんだ?」

「連載記事をたくさん抱えていた時は平均30でした。でも、最近ファンが増えたみたいで、結構200とか行きます。」

「一般的に噂されるPV数には届かないが、ゲームをしているだけでそれだけPV数があるんだな。ちょっと汚い話なんだが、どのくらい稼げるんだ?」

 

「ほぼ0円です。」

 

「まじか・・・。少しだけでももらえると思ったんだがなぁ・・・。」

「そもそもな話、アフィリエイトや広告収入を利用しないと一切お金がはいりません。また、ブログで知ったんですが、お任せ広告だと130円になるそうです。でも、設定の仕方がわからないので、結局お金はもらえていません。」

「なるほど、ちゃんとその設定を調べて、その設定をしないことにはお金は入らないのか。イメージだと勝手に入ってくると思っていたが、さすがに無条件でお金がもらえるわけないのか。」

 

「そもそもブログで稼げると思うなよ?」

 

「・・・まぁ、お前が言うんだからそうなんだろう。具体的にはどんな感じで稼げないんだ?」

「そもそもな話。前情報がない漫画を買うとき、何を見ますか?」

「前情報?あぁ、アニメとかそういうのがなく、ジャケット買いするときか。あまりそういうことはしないが、表紙を見て買うだろうな。面白そうなとか、好きなイラストだとか、そういうのが判断基準になるな。」

 

「つまり、絵を見て買うのです。」

 

「というと?」

「漫画でも小説でも、人間は絵を見て購入するか考えます。タイトルの秀逸さとか、中の文章は一切見ません。言い過ぎですが、人間は文字を読まない種族です。文字だけの表紙はそもそも表紙として見られません。」

「なるほど。確かにタイトルなんて見ないよな。表紙の絵を見て、それからタイトルを確認する。無意識に文字を読まないのだな。」

「なので、すべての本は表紙に絵を付けます。絵の良し悪しでその本が購入されるかどうかが決まります。中の内容なんて関係ないのです。」

「言いすぎな気もするが、俺の母もよくわからない本を購入することがあるな。内容を読んでみてもくそみたいな内容だったよ。」

 

「で、ブログは文章の格闘技です。」

 

「文章の格闘技?」

「文章をメインにしているのがブログです。しかし、先ほども言ったように、人間は絵を見て判断する。なので、そもそも見られない可能性が高いのです。」

「確かに長い文章は読みたくないな。」

「また、仮に読まれたとしても内容がクソなら、それ以降、ブログを読んでもらえません。」

「あるよなぁ、内容がスカスカのブログ。へたくそなやつが書いたどころの話じゃないくらいスカスカなやつ。」

 

「そのうえで読まれ、購入されないとお金は入ってきません。」

 

「そっか、広告収入と言っても条件があるのか・・・。」

「そうです。表示されれば収益がある広告というのは少なく、基本的にクリックされるか、その先のサイトでお買い物をするかしないとお金は入ってきません。また、成果報酬もかなり少なく、基本的に数%です。」

「数%ってことは、仮に5%だとしたら、1000円のやつで50円か。」

「そうです。つまり、文字を読まない人間に対して、文章を拝見されたうえで広告をクリックし、購入されなければお金にならないのです。そして、1つ売れたとしても利益は低すぎるのです。」

「予想以上に厳しい世界だな。昔はアフィリエイトで生活する人が多かったらしいが、今はかなり難しいのか。」

「ちなみに僕は楽天のアカウントがあるので、楽天のほうでアフィリエイトをしています。売れたのはお人形さん1体だけですが・・・。」

「ここまで聞くと売れることがすごいことに思えるな。」

「ちなみにブログで多いのは切り抜き記事とまとめ記事、そしてゲームの攻略記事です。みんな読みますのでPV数を稼ぐには最適なのです。」

「あれって儲かるのか?」

 

「稼ぐ人は稼いでいるそうです。」

 

「・・・・・そっちの話も聞きたいな。」

「僕には理解できない。」

「あ、すまない。しかし、ブログも趣味程度にやるしかないのか。少しだけでもお小遣いが手に入ればいいなとは思ったが・・・。」

「まぁ、仕事に就き、しっかりと節約とか節制するのが、現代日本において一番の金策なんですよ。余剰資金で普通の投資をするのもオススメです。」

「投資はギャンブルじゃないもんな。しっかりと余剰資金でやって、安定してコツコツ稼げば丸儲けか。下手にギャンブルすると死ぬ。」

 

「ちなみに、ブログはやりすぎると寝る時間がなくなります。」

 

「ブログでやりすぎることあるのか?」

「1日10記事書いていたらそりゃぁ、寝る時間遅くなります。」

「・・・・・趣味もほどほどにってことだな。」