キャラクター・オブ・ラウンド、円卓の人物。通称キャララ。MTGの戦略性とヴァイスシュバルツのコンテンツ性など、数多くのカードゲームの良い所どりをしたカードゲーム。別名、カレーライスTCG

 デッキは基本的にコンテンツ事に作る。コンテンツ事にテーマ、ルールがある。

 例えば最近発売された「私の彼氏は弟君」は、お姉ちゃんカードでマナを増やし、弟君カードで盤面を制圧。最終的に姉弟カードでコンボを決める。

 例えば去年発売された「若君はただ逃げ出したい」は、カウンターやバウンスが豊富で、とにかく逃げるための手段が豊富。そのうえで適時若君クリーチャーの攻撃を当てていき、相手のライフを0にする。つまり、コントロールである。

 ゲームの基礎となるマナはコンテンツ事に指定されている。そのコンテンツ事にマナに関するルールがあるのだ。あるコンテンツでは場のクリーチャーを除去(墓地スペースに送るなど)して上位クリーチャーを出す。また、別のコンテンツではマナ基盤となる土地を出してマナを確保する。

 1つのカードゲームで複数のルールを遊べるという長所があるが、それ故、多すぎてわかんないという短所もある。とはいえ、好きなコンテンツで遊べ、他のコンテンツと戦えるというのは魅力的で、かなり多くの人が俺の嫁デッキを携えている。なお、全部混ぜ合わせられるごった煮ルールもあるが、あまりの難しさにやる人は少ない。

『今日もキャララやっていくよー。』

【☆-(ノ゚Д)(Д゚ )ノイエーイ】

『あ、パック追加されてる。なになに?』

【このゲーム、本当、色んなコンテンツを内臓するよね?】

【流石に18禁はないけど、全年齢対象になったエロゲはあるんだよね。】

『「患部にすぐ届く狂気の優曇華院」・・・。なにこれ?』

【それは週刊少年イナフで連載しているギャグマンガです。10年以上もテンション下げずに連載しています。】

【別名:ボボボ〇ボ・ボ〇ボボ。】

『あれ10年以上もできるの!?あ、スターターデッキ届いてる。』

 スターターデッキとは、コンテンツが出た際に無料で配られるデッキの事。コンテンツに興味を持ってもらうためのもの。お試しデッキである。

 とりあえず使ってみる。最近追加されたパックなだけあって、他にも使っている人がいる。ミラーマッチになることも多かった。

 患部にすぐ届く狂気の優曇華院はギャグマンガの金字塔。頭がおかしくなる程度の狂気は、見る人の脳を破壊する。定期的にう〇こ100連発とかしてくるのも特筆すべきところ。小刻みなテンポも良く、ハマる人には沼のそこまで沈めるくらいの面白さがある。

 そこは運営もわかっているようで、ランダム要素が多い。相手の攻撃に合わせてカウンターするとランダムで効果が発動するカードの場合、10個の効果から1つ選ばれるそうだ。一発逆転も出来るし、普通に攻撃を受けることもある。

『よし、カウンター!な、なんだこいつわー!?』

 よぼよぼのお爺ちゃんが画面に出てきた。そして「ギャラクシー!!!」と叫び、場を全て消し去ってしまった。

【お、ギャラクシー爺さんじゃないですか。その爺さんはギャラクシーって言いながらすべてを破壊するんですよ。優曇華院の最初のボスです。】

【あれは名エピソードですな。】

『今度読んでみるね。』

【やめたまえ。】

『なんで!?』

 とりあえず、今回はボ〇ボボ、じゃなかった、キャララをプレイし楽しんだ。

 なお、後日アカネは件の患部にすぐ届く狂気の優曇華院を読んでみた。正直、とんでもなく高度すぎて理解するにはもう少し勉強しないといけないと感じたらしい。