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出産後数時間以内に、哺乳類の母親は、厳密には母乳ではないものの、免疫情報が非常に豊富に含まれた物質を分泌します。この物質は、新生児の防御機能を実質的にプログラムする役割を果たします。これは初乳/ Colostrumと呼ばれ、研究者たちはその恩恵が出産後も続くことを発見しました。
犬用の新しいサプリメントとして初乳が話題になっているのを聞いたことがあるかもしれませんが、実は初乳は新しいものではありません。何百万年も前に自然界が作り出したものであり、犬の体を守り、強化する上で重要な役割を果たしています。
今日は初乳があなたの愛犬にどのように効果があるのかお話したいと思います。

初乳とは何か?
- 抗体(免疫グロブリン)—これらは、犬が有害な細菌を認識して戦うのを助け、免疫防御をサポートする。
- ラクトフェリン ―このタンパク質は、有害な細菌の増殖を抑制し、免疫バランスと炎症のコントロールをサポートする。
- 成長因子 ―これらは組織の修復を助け、腸の健康、特に腸内壁の健康をサポートする。
- タンパク質 ―初乳には、筋肉の修復、エネルギー生成、免疫細胞の機能をサポートするタンパク質が豊富に含まれている。
- プレバイオティクス化合物 ―これらは腸内の善玉菌をサポートし、消化器系と免疫系の健康維持に役立つ。
これらの有益な化合物は、生まれたばかりの子犬が自身の免疫システムが完全に発達する前に、有害な細菌やウイルスと戦うのを助ける。
実際、子犬は出生前に免疫保護をほとんど受けていない為、初乳に大きく依存している。初乳がないと、子犬は生後間もなく病気にかかりやすくなるのだ。
興味深いのはここからである。
犬が新生児ではなくなったとしても、初乳には生涯を通じて役立つ栄養素や免疫をサポートする成分が含まれている。
研究によると、これらの成分はあらゆる年齢の犬の免疫バランス、腸内環境、回復をサポートする事が示されている。
最も広く入手可能なのは、乳牛から採取される牛の初乳である。初乳の主要成分の多くは哺乳類間で構造的に類似している為、犬にも効果がある。

初乳に関する研究結果
初乳がなぜこれほど幅広い効果を持つのかを理解するには、驚くべき事実を知っておくと役立つ。
犬の免疫システムの80%以上は腸管に存在している。
消化管は食物が処理される場所であるだけでなく、体が何が安全で何が危険かを判断する場所でもある。
初乳はまさにこの交差点で作用する。
- 自然免疫力の強化 ―初乳には、『病原体をブロックし、犬の自然免疫力をサポートする抗体が豊富に含まれている。』この免疫力強化は、旅行やペットホテルへの預け入れといったストレスの多い状況、季節の変わり目、他の動物との接触時などに特に役立つ。
- 免疫反応のバランスを整える ―健康な免疫システムは、ただ攻撃するだけでなく、いつ攻撃を止めるべきかを知っている。犬の中には、免疫システムが過剰に反応し、アレルギーや炎症を引き起こす場合がある。初乳には、この反応を調節し、過剰な反応ではなくバランスを保つのに役立つ成分が含まれている。
- 炎症の管理 ― 炎症は犬が怪我や感染症に対して自然に起こす反応だが、過剰になると問題を引き起こす可能性がある。慢性炎症は、関節の不快感、皮膚の炎症、消化器系の問題と関連付けられている。初乳には炎症を調節する化合物が含まれており、炎症が過剰になったときに鎮静化させ、免疫系が本当に必要なときに反応する能力を妨げる事はない。
消化管全体を覆う単層の細胞からなる腸壁は、人体にとって最も重要でありながら、最も見過ごされがちなバリアの一つである。
ストレス、不適切な食生活、病気、あるいは特定の薬剤によって、これらの細胞間の密着結合が緩み、消化途中のタンパク質、細菌、毒素が血流に漏れ出す事がある。
これは腸管透過性亢進症、あるいは俗に『リーキーガット』と呼ばれることもあり、炎症、体重減少、軟便などを静かに引き起こす可能性がある。
初乳に含まれる成長因子、特にIGF-1とEGFは、この内膜の修復を直接刺激し、隙間を埋めてバリアの完全性を回復させるのに役立つ。
病気から回復中の犬にとって、この組織レベルの修復は、初乳の最も重要な貢献の1つかもしれない。
研究はまだ初期段階であり、ほとんどの研究は小規模だが、結果は良好である。牛の初乳を摂取した犬は、免疫活性と腸内環境の安定性において、測定可能な改善を示している。

愛犬はどのような場合に初乳から恩恵を受けるのだろうか?
初乳はすべての犬に必要というわけではないが、特定の状況では役立つ可能性がある。
犬が頻繁に感染症にかかる、皮膚の問題を抱えている、消化不良を起こしている、または加齢によって動きが鈍くなっている場合は、初乳を与えることを検討してもよいだろう。とはいえ、初乳は犬の生涯のあらゆる段階で役割を果たす事ができる。
- 子犬期 ―初乳はこの時期に不可欠である。なぜなら、子犬は生まれる前には初乳から免疫保護を受ける事が出来ない。
- 成人期 ― 免疫バランス、消化、回復をサポートする。
高齢期 ―犬は加齢とともに免疫力が低下する。その為、感染症にかかりやすくなり、回復も遅くなる。
初乳は、高齢犬の免疫機能と全体的な健康をサポートするのに役立つ可能性がある。
活動的な犬の場合、回復のために特別なサポートが必要になる事がある。
初乳には、組織の修復や筋肉の回復を助ける成長因子が含まれている。これは、活動的な犬や使役犬、病気や手術からの回復期、あるいは治癒が遅い高齢犬にとって有益である。

初乳は犬にとって安全だろうか?
初乳は、適切な供給源から得られたものであれば、一般的に安全で耐容性も高いと考えられている。
しかし、犬によっては最初は軽い消化不良を起こす場合があり、乳製品に敏感な犬は反応を示す可能性がある。
最も重要なのは、低品質の製品は効果が低い可能性がある為、適切な製品を選ぶ事が重要であるという事だ。
初乳サプリメントはすべて同じではなく、品質の違いは効果の有無に影響を与えるほど大きい。
製品を評価する際には、いくつかの特定の指標に注目が必要である。
- 免疫グロブリンG(IgG)濃度 ―免疫グロブリンGは主要な有効成分であり、信頼できる製造業者は含有率を明記する。ラベルにIgG含有量が明記されていない場合は、注意が必要である。
- 初乳由来 ―出産後0~6時間以内に採取された初乳は、それ以降に採取されたものよりもはるかに栄養価が高い。
一部のメーカーはコスト削減のため、初期と後期の初乳をブレンドしている場合がある為、初乳である事を明記したラベルを探す。
- 第三者機関による品質認証 ―米国では、全米動物サプリメント評議会(NASC)の品質認証マークは、製品が独立した施設監査を受けている事を示している。これは有効性を保証するものではないが、製造における誠実さを示す重要な指標となる。
- 最小限の加工 ―高温は生理活性タンパク質を破壊する。『低温処理』などの表示を探し、一般的な低温殺菌処理ではなく、低温処理された製品を選ぶ。