お姉ちゃん!


なにか

なにかいいモノをさ


自分だけ

食べてないかい?


スプーンで、

丸い箱をカシカシしてさ


なんか冷たそうなモノをさ


食べてるんでしょ?


ボク見てるよ!




それさ、

こないだ子供が残して

冷たい氷の箱のとこに

しまっていたヤツでしょ?


いいのかなぁ

いいのかなぁ


子供に言っちゃおっかな〜


いやなら少し

ちょうだいよ


"え〜。仕方ないなぁ

もう何にもないけど

箱を舐めさせてあげるよ

ナイショだよー!"



ペルペル

ハグハグ

フガーフガー



な、なんて甘くて美味しいんだ!

お姉ちゃんや子供はこんな甘いのを食べていたんだ!

なんてずるい!


なにもない箱なのに甘い匂いと

少しだけエキスが残っていて

舐めるのをやめられない!


"めい太もうおしまいだよ!

おーわーり!"


えー。もう?

もう少し残して置いてから

くれてもよかったんじゃないの?


ま、また

もらえばいいか


たらららったらー

[ボクはゆすりの技を手に入れた]