大暑☆上海の夏の暑さも本格的に
こんな時期には水出し中国茶が喉越しスッキリ、爽やかに味わえます。
もともと台湾や日本でブームになって、最近では上海でも徐々に水出し茶で味わう人たちが増えてきたようです。
「冷やす」=体に毒だという根深い考えのある中国の人たち。
今でこそ冷えたビールも上海地元のレストランでも味わえるようになりましたが、
私が来たばかり頃、上海で冷えたビールを味わえるなんて皆無でした。。。
冬なのにスカートを履いているだけで、足腰を冷やしてはダメだろうとご近所さんからのご指摘は日常茶飯事でしたし。
そんな上海にて水出し茶が流行ってきたとは!
さすが文化や時代の流れをキャッチするのがお得意な中国茶の師匠、龚老師。
とうとうこの夏、新しく水出し専用の中国茶の新商品が販売されることに
その発表会イベントに招待していただき、久しぶりに老師の講座を受けることができました。
水出し茶のメリットは、カフェインの抽出量が減るということとと、テアニンの成分がより抽出されるため、よりまろやかに飲みやすくリラックス効果がさらに期待できることです。
高温で淹れることによって香りを出すように烏龍茶(鉄観音)を淹れていたため、水出し茶というとどうしてもそのお茶の美味しさが半減するというイメージがありましたが、実はそんな効能面において嬉しい効果があったのです。またお茶の渋みが苦手な方には、ゆっくりと抽出された水出し茶で味わうことにより味わいがよりまろやかになるため飲みやすく感じる方も多いようです。
三角形のティーパックに入った茶葉が3種類、各種6パックに透明のガラスカップがついて、98元!
パッケージもシンプルで、3種の茶葉の味わいをそれぞれ楽しめます。
この透明カップにミネラルウォーターとティーパックを入れて、冷蔵庫に4時間保管しておくだけで、美味しい水出し茶を味わうことができます。
水出し茶、色々な茶葉でも試してみましたが、龚老師の手がけるこの鉄観音茶が一番のお気に入りに。
ちゃんと鉄観音の甘い香りも味わえて、飲み終わった後の”回甘”がじわじわと感じられます。
最近では中国でも清香型の鉄観音が流行っていて、台湾の鉄観音に近い味わいになってきています。
一言で、鉄観音と言っても、産地や淹れ方、またその時代の流行によっても作り方や味わいが変わってくるのです。
そういえば龚老師の授業中に、お茶は人と似ていると。ルーツは同じでも生まれた場所や育った環境や条件によって「味わい」が決まってくるのは人と同じだろうと語ってくれたことを思い出しました。
そんなお茶から少し離れた龚老師の独特な世界観に惹きつけられた当時のことが懐かしく甦ってきます。
久しぶりにお会いできて、昔のように生徒として授業を聞く私と、龚老師の授業で学んだ奥深い世界観を今度は私が講師としてどのように分かりやすく伝えられるのだろうかということを、感じさせられました。
先週の体験レッスンには、上海の大学へ留学に来ている大学生の方々が参加してくださいました
早速、ウエルカムティーとして、老師の水出し茶を出しました。
新しい時代を担っていく彼女たちが、これから社会で活躍していくにあたって
お茶文化から、それぞれの国の文化の特徴と良さを感じてもらえたらと思いながら師匠のお茶を淹れさせていただきました✨
毎年夏休みは長めに帰国しておりましたが、今年はここ上海で出会える夏を味わっております