春の初級茶藝コース、無事に10回コースを終えて修了証をお渡しすることができました。

春から夏に向かう暑いこの季節に、自転車で毎週通っていただく生徒さんもいらっしゃって本当にありがとうございました。

 

お茶の魅力を伝えながら、自宅で美味しく中国茶を淹れられるようになる中国茶の基礎をお伝えするコースでしたが、是非、上海の家でも日本に帰られてからでも、中国茶のミニコーナーをご自宅に設けて美味しいお茶を淹れていただけたらなと思いますお茶

 

 

 

 

初級コースの6回目の際に、江南文化について紹介させていただきました。

 

 

 

司馬遼太郎の「江南のみち」という本の中では、江南を代表する4つの都市、蘇州、杭州、紹興、寧波を実際に彼が巡りながら、日本にとって「文明の灯台」だった中国について紹介されています。

 

多くの詩人や文化人を輩出しており、お茶所としても有名な地域です。

 

そして、江南の美しい女性をお茶に讃える言い方もある地域です。

 

 

 

 

「江南の女性は、緑茶のように爽やかで、烏龍茶のように後味があり、花茶のように香り高く魅力的」

 

と表現されています。

 

 

中国らしい大げさな例えでもありますが、先日参加してきたお茶会でも同じように、お茶を人に例える言い方をされていました。

 

カクテル茶を出してくれた若い男性の先生が、その調合を紹介する際に、

 

 

「香りが高く、味わい深く、見た目もツヤがありかっこいい、まるで僕のようにかっこいい鉄観音茶を配合します」

 

と、なんの恥じらいもなく当然の如く自分のことを鉄観音茶に例えていました。。。なんと図々しい。。。ニヤリ

 

ただその先生の人柄もあり、笑いに包まれた楽しいお茶会でもありました。

 

 

このような図々しい感じは、中国にいるとしょっちゅう感じます。呆れて腹立たしい時と、そんなレベルでもそんなに誇示しちゃってもありなの?と感心したり笑えたり、逆に勇気をもらったり。

 

仕事での繊細さを求めるときにはそんな笑っても入られませんが、、面白く感じることも多々あり。昨日も髪がかなり抜けてしまったタクシーのドライバーのおじさんに、このサングラスはかっこいいだろう。どうだ?僕に似合っているだろう?グラサンと、、、、まさにこんなおじさんグラサンに笑顔を向けられて、私があんまり会話に乗ってくれないと分かると、ずっと鼻歌を大声で歌い始めました。

 

普通にさらっと初対面の外人に言えちゃうこの自信はどこからくるのかと聞いてみたくもなります。

 

 

話が、江南文化からずれてしまいましたが、、、

 

 

そんな笑える中国人の方々とは、反対に、多くの日本の方たちは、謙虚で恥じらいがあって上品でとても美しいなと、長年こちらに住んでいるからこそ、日本の女性の美しさを改めて感じます。

 

 

私から見ると、来ていただいた生徒さんの方こそ、まさに江南美女のような姿に映るのですキラキラ

 

 

毎回のお茶レッスン時に、お茶を通しながら女性同士の会話にも話が咲きました。

 

子育てにイライラしたり、焦ったり、旦那さんにイライラしたり、感謝したり、楽しんだり、

 

 

その気持ちすごくよく分かります。私も日々格闘中です。

 

 

そして、むしろお茶に心を洗い流してもらっている感じです。

 

 

 

 

もちろんイライラも喧嘩もあるでしょうし、怒りを輩出することも、中医の考えでは大事な要素でもあります。

 

ただ、そんな自分の姿ばかりに意識しすぎないでくださいね。

 

私には謙虚に丁寧にお茶と向き合って、いつもお洒落にしていらっしゃった生徒さんたちが、香り高い、江南美女のように映っておりましたラブラブ

 

 

自分たちが上品で美しくお茶を淹れられるのだということを知っていただけたら嬉しく感じます。


 

 

そのことをちゃんとレッスン中に言えたか、今になってあれこれと考えてしまう自分もいますが、

 

レッスン中のお気に入りの1枚を見るたびにそのことを思い出すことでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

レッスンお疲れ様でした。

ありがとうございましたお茶キラキラ