春ですね!上海でも桜の花が綺麗に咲いています
この時期は新茶の緑茶が出回る頃。
上海から近くの杭州で採れる龍井茶を飲まなくては一年が始まらないと言われるほど、上海人にとっても香り高い龍井茶を楽しみに味わう季節がやってきました
上海在住の友人に、この春に日本から上海へ知人が遊びに来るので、お勧めの中国茶館や茶葉を安く買えるところを教えて欲しいと聞かれることがたまたま重なりましたので、ここでまとめて紹介したいと思います♪
ぜひぜひ、上海で楽しく中国茶に触れてみてください
中国のディープなお茶文化を味わいたい方へー天山茶城
「天山茶城」
上海市玉屏南路28号(中山西路520号からも「天山茶城」へ入ることができます)
開館時間 9時〜20時30分 ※お店によって営業時間が異なります。
行き方 地下鉄3号線「延安西路」もしくは、2号線「娄山关路」徒歩15分
上海にはお茶市場が3か所以上あります。その中でも初心者向けに入りやすいと言われているのがここ天山茶城。
300以上の問屋が並び、1号楼から3号楼まで3つの建物が並んでいます。
大半のお店でお茶を試飲することができます。
私は上海に住んで長いというのに、お茶市場デビューは遅くて、やはり言葉がある程度できても知り合いの紹介がないと入りにくかったことがありました。
お茶の講師としての活動を始めて、生徒さんからお茶市場に行ってみたいという話がありましたので、生徒さんや仲間に声をかけて、最近はお茶市場見学会を開催させていただいております。
せっかく中国に来た方々に、今ここでしか体感できない面白さを伝えられたという思いで始めました。
その時に参加してくださった方の感想も含めて、ご紹介したいと思います。
そもそも、お茶市場のマナーや購入方法ってあるの?
特に決まりはありません。店主さんと目があうと、「いらっしゃい。お茶を飲んで言って」と声をかけてくれるので、そのままお店に入って時間があれば腰掛けてお茶を淹れていただきます。
もし飲みたいお茶などあればリクエストもオッケー。
特になければ、この時期のお勧めのお茶をお願いすれば良いです。
どこのお店の方も親切で一生懸命にお茶を淹れてくれると思います。座っているとずっとお茶を淹れ続けてくれるので、適当なところで、「もう結構です」と言う必要があります。(それは食事の席でも同じですが、お腹いっぱいアピールをしないとお代わりがどんどん出てくるのが中国です)
気に入ったお茶があれば、購入。特になければ、購入せずそのままお店を立ち去っても大丈夫ですが、一言「また来るね」と付け加えた方が気持ち的にも帰りやすいでしょう。
基本は計り売りなので、必要な量を伝えます。業者を相手にしているお店などは量が少ないと嫌がるお店もあります。
今回紹介するお店は、50gからでも対応可能なお店です。
「茶葉季節」1号楼 1階 1059−1060号
1階の日本語の通じるお茶屋さん。
店主のティナさんは日本語が話せます。明朗会計な分りやすいメニュー表もあるので安心便利。
日本のテレビでも紹介されたことがあるようで、お客さんの大半は日本人かロシア人、フランス人だということです。
小分けのパッケージに包んで売られているため、初心者でも購入しやすくてお土産にも便利です。
お茶請けのドライしいたけが人気で、1パック20元で売られています。
見学会の時には、初めて口にする方も多かったようですが、皆さん気に入っていたようでした
人気商品は人参烏龍などの台湾烏龍茶。花粉症にもお勧めだということです。
(栽培高麗人参エキスにより、烏龍茶の茶葉をコーティングしたものが、人参烏龍茶です。)
色々な説明を聞きながら何種類もの中国茶を味わえます。子供達も美味しそうにまったりと中国茶を味わっていました
この他、日本人の方々に人気なお土産は水果茶(フルーツ茶)ということです。
見学会で訪れた時は、ちょうど春休みに入るところでしたので、フルーツ茶や烏龍茶など帰国のお土産用に購入されている日本の方が数名来ていらっしゃいました。
「龙華茶具」1号楼 2階 2060号
茶器や茶道具が全種類揃っています。店内は広々としていて眺めているだけでも面白いです。
お値打ち価格なものから高級なものまで幅広く揃っています。
商品も時々変わるので、シーズン毎に行っても面白い発見があります。
お茶道具、人気の耐熱ガラス製急須や紫砂に青磁と揃っています。
ご自宅用やお土産用として、こちらで茶器セットを購入されていく方も多いようです。
「如水茶庄」3号楼 4階 4112号
中国語のみの対応になりますが、店主の女の子の人柄の良さに惹かれて通っています。
3号楼の4階とあって、正門からちょっと奥まっているのですが、3号楼の1階のエレベーターで上がると、お店のすぐ横に出ますので、行き方を1度覚えておくと便利です。
福建省の白牡丹が気に入って、いつも購入しています。
50グラムで50元。
白茶に馴染みの少ない日本の方も、初めて飲むその爽やかな飲み心地に感動して購入されている方もいらっしゃいました。
「東西小館」3号楼 4階 4120号
景徳鎮の専門の茶器屋さんです。
上品なピンク色の景徳鎮の急須で淹れていただきました。
洗練された美しい絵柄の入った景徳鎮茶器で淹れる中国茶はまた格別な味わいがします。
だいたい1時間30分ぐらいあれば、3箇所のお茶屋さん・茶器屋さんを見学しながらお茶も味わい、買い物までできます。
ディープな中国茶を味わいたい方に、「天山茶城」お薦めです