少し前のことになりますが、、久しぶりに上海にて茶道のお稽古に行きました。

 

私の参加している茶道教室は、毎月名古屋から茶道の先生が上海にお越しになって、中国人の方たちを対象に開かれている教室です。私は中国人に紛れて、一緒にお稽古していただいているのですが、若くて熱心な中国の生徒さんたちにすっかり追い越されております。。。あせる

 

本当に彼らの真面目で真剣な様子にいつも脱帽してしまいます。。。

 

 

 

 

新年の席ということで飾られた扇子。

 

こちらは、先生が秀吉茶会に参加した時にいただいた貴重なものだそうです。

 

なんとこの秀吉茶会とは、50年に1度開催されているお茶会で、未だに続いているということ。生涯に2度参加できるかできないかという貴重なお茶会です。

 

そんな長い期間の橋渡し、茶道を守り続けてきた、日本の方々の姿を感じて、中国の人たちは感激しておりました。

 

 

そもそも、中国茶の文化が栄えた宋の時代の点茶という手法が、中国から日本へ伝わり、茶道具が日本へ伝わりましたお茶

 

 

1300年前に、陸羽が著した中国茶の最古の書物と言われる「茶経」。こちらの書物には、今日本の茶道で使われている風炉釜のことが紹介されています。

宇宙の五元素である五行のバランス良く配された風炉釜で、陰陽交合する中での「吉」の湯の創造により病気に罹らないと述べられています。

釜全体は「金」、釜の中に「水」、風炉の中に「火」「土」、風は「木」という五行(木火土金水)が全て揃っているため、バランスが良く、水の陰、火の陽が交合して点てられたお茶だからこそ、体に良いということです。

 

 

 

 

この風炉釜については、様々な時代の変遷と共に、中国茶の世界では使用しなくなります。それなのに、最も重要な風炉釜が依然として陰陽五行思想に基づいた形で、今でも日本の茶道で使われているということを私自身が知った時に、中国の人たちが何故ここまで日本の茶道に憧れ、敬意を示すのかという意味がよく理解できるようになりましたキラキラ

 

 

 

 

この日は、お道具出しの準備からお手伝いに参加して、

 

教室の掃除、季節のお道具を出して、並べるまでを、先輩と一緒に行いました。

 

新しくなった茶室に、日本から運ばれてくる茶器が並ぶのを眺めるだけで、心がキリリと清々しい気持ちになります。

 

 

 

 

物覚えの悪い私に忍耐強く指導していただき、先生や先輩に感謝でございますキラキラ