台湾発お茶のたびの続編の前に、そもそも中国大陸のお茶と台湾のお茶の違いについてまとめてみたいと思います。

 

先日開いた薬膳茶のワークショップの席でも、中国茶に触れていると台湾茶というキーワードにつながったり、台湾茶藝なんて言葉も耳にしますが、大陸のお茶とどう違うのでしょうかという質問がありました。

 

私も台湾旅行に行くまでは曖昧なイメージだったのですが、現地に赴き肌で体感することによってその違いがよく分かるようになりました。

 

老師からは、産地に出向いて多くのお茶に触れることが大事だとよく言われてきましたが、今年は杭州、香港、横浜、台湾を巡ることができました星

 

 

 

かなり出不精で、休日は殆ど家に居るのが好きな私が、お茶のことになると急にエンジンがかかってしまったようで、家族に我侭を言って、お茶の旅行に行かせてもらいありがたい限りです。そのお陰でより深い発見ができたかと思います。肌で感じたお茶の魅力をみなさんに少しでもお伝えできたら嬉しく思います。

 

 

中国茶と台湾茶の違いは主に産地

 

 

台湾茶は台湾、中国茶は中国で生産します。台湾で生産されているお茶は主に烏龍茶ですが、数量ではありますが緑茶、紅茶なども作っているようです。意外かもしれませんが、中国大陸では緑茶の生産量が一番多いです。中国大陸のお茶は、プーアル茶を除くとあまり台湾では流通していません。

台湾で買い求められるお茶は、台湾で生産されているお茶がほとんどですが、ベトナムやタイなどでローコストに生産し、輸入しているものもあるそうです。

 

 

烏龍茶というと茶色を思い浮かべると思いますが、台湾の烏龍茶は茶色ではなく黄金色。発酵の程度によっては少しオレンジっぽくなったりします。お茶畑の山の標高が中国大陸よりも台湾の方が高いため、台湾烏龍茶の方が大陸の烏龍茶よりも香りがフルーティーでまろやかな味わいがすると言われています音譜

 

 

台湾式茶藝が発展

 

茶の発祥は中国にあり、今の福建省の武夷山や雲南省周辺に自生していた茶樹が起源とされています。中国大陸での長い歴史とともにお茶の文化も世界へ広がり、中国大陸においてもそのスタイルは時代ごとに変遷していきます。しかし、文化大革命の時代にお茶は贅沢の象徴として弾圧され、栽培が制限されることに。この期間は中国のお茶文化が断絶し、代わりに台湾や香港で茶芸などのお茶文化が発展していきますキラキラ

 

 

 

 

中国の国家試験でもある中級茶藝師の試験の際には、台湾式烏龍茶の茶藝の項目があります。当時は、不思議に思いましたが、実はそんな台湾で栄えた烏龍茶藝を逆輸入して取り入れていた背景があったのですね。

 

大陸のお茶は、最近でこそ台湾茶藝と同じようなお点前で出すお茶屋さんも多いですが、聞香杯まで使用する所は少なく、もう少し簡素化した「泡茶」という淹れ方で中国茶を淹れます。

 

 

台湾のお茶屋さん、茶館ではどこでもこのように聞香杯まで使って、盖碗もしくは紫砂壶で淹れてくれます。

そして何と言っても台湾の魅力は、気軽に入れる素敵な茶館が多く、お茶文化をちょっとお洒落に身近に感じることができるところだと思います。日本語対応が可能なお店も多くて研究所などの施設も充実しており、品種の改良や栽培の技術もしっかり管理されている台湾茶。

 

次回は台湾のお茶の種類などについてお伝えできればと思いますニコニコ

 

 

 

 

  パンダ最後まで読んでいただき、ありがとうございますパンダ

 

お茶タイムで、今日もほっと一息 お茶

 

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