秋晴れの気持ちの良いお天気の続く上海。散策が楽しい時期となりました
今朝は金木犀龍井茶を淹れました。花茶は盖碗で淹れると鑑賞的にも楽しむことができるため、盖碗で淹れることが一般的です。
蓋碗は別名を三才碗・三才杯といい、「蓋を天、皿を地、碗を人として天地人が和する」という深い意味があります。
好みにもよりますが、金木犀0.5g 龍井茶3gぐらいがバランス良く美味しく味わえます。
秋になると上海でもあちこちで金木犀の甘い香りが漂います。
この香りに触れると上海にいても日本にいても、中秋節に生まれた長女の誕生を毎年思い出してしまうのですが、やはり香りと記憶の関係性は深いものがあります。
そんな甘い香りに龍井のスッキリと爽やかな香りが融合された、金木犀龍井茶。
金木犀は気の巡りを良くする働きがあり、龍井はイライラを抑えて気持ちをスッキリさせる効果があります。
ちょうど1年前の10月に、お茶会にて金木犀龍井茶を淹れたことがありました。そのお茶の味わいに感動してくれた友人のことを思い出します。
その友人も11月で日本へ帰任が決まりました。彼女との上海での縁は15年以上になります。
下の名前が偶然同じで、年齢もひとつ違いとあって、とても縁のある友人の一人です
100人もの部下をまとめながらバリバリ働く彼女。中国語も堪能でとても優秀な彼女だからできることだといつも関心してしまうのですが、そんな彼女の強さや魅力は、中国文化に造詣が深く、現地にうまく溶け込み楽しむことができるからだと感じていました。
そんな彼女は中国茶にも関心が高くて、独学で親しみ楽しんでいました。
上海のお茶市場を案内してくれたのも彼女でした。
そこから、私も中国茶にはまり、お茶教室に通って、高級茶藝師の資格を取得してお茶会を開くことになり、ちょうど1年前のお茶会に参加してくれたのです。
私にとっては、先生でもある彼女にお茶を淹れるのは少し気合が入りましたが、金木犀龍井茶を美味しく味わっていただきました。
日本へ帰任される彼女との別れは寂しいものですが、きっと上海との縁は続くからと嬉しいお言葉。また日本へ帰国した時に会える喜びもあります。
彼女の中国生活に根付いた経験を生かして、日本でのこれからの活躍も楽しみです。
金木犀龍井茶で、新しい彼女の秋の出発に乾杯です!
いつも読んでいただき、ありがとうございます