上海の浦東新区の世紀公園にて、中国茶会が開催されました。
日本の茶道教室で知り合いになった、茶友が茶席を設えるということで、誘っていただき小雨の中参加してきました。
広々とした芝生公園に10席ぐらいの茶席が設けられて、とても華やかなお茶会です
茶藝師がそれぞれ自分のテーマに合わせて、家から運んできた茶器などを並べて、茶席の準備をしていきます。
中国茶の魅力は、多様性のあるところ。一言で茶席と言っても、それぞれの個性が出ています。
見ているだけで時代がタイムスリップしたよう
まずは、茶藝の実演からです。
その後は、各ブースに分かれて、茶藝師の方が用意したお茶を点ててくれます。
初夏の公園でいただくお茶の味はまた格別です。
私の茶友は宋代の「点茶」というお点前で、お茶を点ていただきました。
この時代に僧栄西が、中国で学んだお茶を日本へ伝えたと言われています。
今の中国茶は「泡茶」と呼ばれる淹れ方が主流となっていていますが、元々宋代の時には、緑茶を粉状にして淹れていたいました。日本の茶道と似ている部分があります。
そのため、会場に来ていた方々も、この茶席の周りには特に人が集まって、
もう中国では見られなくなってきたお点前とお抹茶に興味津々なご様子。
中国の伝統文化を、若い人たちに伝えていきたいと言う茶友。
この日彼女が着ていた「漢服」も実はノースリーブのチャイナドレスよりずっと長い期間に渡って中国の人が身に着てきた伝統的な服装なのです。
中国茶を通して、宋代のお点前や漢服を伝えたいと情熱を込めて語っていました。
元々は、日本の茶道のお稽古を始めて、そのルーツとなる中国茶、特に宋代のこの時代に興味を抱いたそうです。
私と逆のパターンでしたが、お茶を通した日中交流を大事にしたいという思いは同じです
年に1回「漢服」の展示会が上海で盛大に開かれるそうですので、ぜひ次回行ってみたいと思います。
公園で味わう中国茶。美味しかったです