「お茶の母は水」という言葉が中国にはあります。
お茶にとって、水は切っても切り離せない関係なのは容易に想像がつくけど
でも水のことってよく分かっていない、、、
中国茶のレッスンで今回はお水がテーマでしたが、お水って奥が深い
TDSの機械を使って、様々な水でお茶を淹れてみます。
※Total Dissolved Solid の略で、水中に溶解されている物質の濃度を表します。
物質には炭酸塩、重炭酸塩、塩化物、硫酸塩、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、有機イオン、その他のイオンなどが有ります。
ちなみに、このTDSの機械は、気軽にネットで購入することができ、一部の中国の人たちは
鞄の中に入れて、水をチェックしてから試飲するとか、そんな人たちもいるようです。
同じ茶葉で同じ温度で淹れても、お水が違うとこんなにお茶の色が違うんです!
お茶を淹れた時の泡の量も違います。
水道水
カルキを含んでいるため、そのままお茶を淹れると苦味や渋味が出やすくなります。水道水を使う場合は、カルキ抜きをしてから使うのがオススメです。
TDSの値が大きい水道水は、お茶の色も淀んだ感じの色で、少し泡まで出てきます。
味わい、香りもキツイ感じがします、、、、
ミネラルウォーター
体に良いミネラルが豊富に含まれているため、お茶の味や香りに一定の影響が出ます。
エビアンの値はなんと249
こちらも淀んだ茶色のお茶になってしまいます。
カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれている硬水エビアンは、お茶本来の味に影響するため、お茶には軟水が向いています。
お茶には、比較的影響の出にくい弱アルカリ性のミネラルウォーターを選ぶと良いとか。
純水
純水は、透明度が高く、不純物も含んでいないため、お茶の味をダイレクトに引き出すことができます。
味わいも、茶葉の爽やかで新鮮なまま味わえる感じがします。
湧き水
湧き水は常に流動状態であり、砂岩層を浸透したものは何度もろ過したことと同じで、透明度が高く、お茶の味を引き立てるのに最適です。
中国では古来より、天然水の中では湧き水が最上とされてきた意味がよくわかります。
淹れるお水によってこんなに違いが出るのだと驚きです
まさにお茶にとって、お水は命の源、偉大なる母です
でも、それには、まず自分達から意識を高めていくことが大事なのだなと、
少しでも関心を向けることで、水の付き合い方も変わって、美味しいお茶が飲めるかどうかまで
変わってくるのだということを、しみじみと感じました