4月末、上海人の夫のお義母さんの実家である、龍井茶の産地で有名な西白山でお茶摘みをしてきました。15年前に訪れたことはあったのですが、今回は高級茶芸師としての訪問ということもあって、気合が入ります
緑茶は茶葉を摘む時期によってグレードが分かれます。一般的に言えば摘む時期が早い程高品質のお茶となります
春分の日から、中国の「二十四節気」の一つ「清明節」(4月5日前後)の前までに摘むことを「明前」と言い、最高のランクとされます。それ以降、「穀雨節」(4月20日前後)までに摘むことを「雨前」とされて次ランク。その後は「雨後」。このように緑茶は摘む時期により、同一の銘柄が細かくランク分けされています
私はどうしても4月末まで行くことができなかったので、茶摘みが終わろうとしているギリギリのタイミングでした
360度の雄大な茶畑に囲まれ鮮やかな新緑が心地よくて気分ウキウキ
「龍井茶」等の高級茶は「葉の芽」とその直ぐ下の「葉」だけを摘み、これを「一心一葉」で摘むといいます。
緑茶は、下記のような三工程からなっています。
殺青 ⇒萎凋 ⇒乾燥
緑茶は無発酵茶でありますので摘まれた茶葉は、直ぐに殺青の工程に入れられ発酵が止められます
- 殺青…生の茶葉を釜で炒ることで、茶葉がもつ酸化酵素の働きを止める作業。
- 揉捻…茶葉を揉捻機や手で揉み、整形する作業。
- 乾燥…温度を上昇させ、茶葉を乾燥させる作業。
早速、作りたての茶葉と山水の美味しいお水で淹れた龍井茶を味わいます
香ばしくて爽快な味わいと、昔懐かしい龍井茶の変わらぬ味わい。15年以上経っても美味しい恵みの味は忘れないものでした