中国中級茶芸師の試験が2016年の114日に実施されました。上海から車で3時間のところにある、鎮江まで出向いて中国人受験者100名の中に日本人私1人が混ざって試験を受けてきました!

 

今回は試験勉強から試験を受けるまでをレポートしていきたいと思います。

 

突然告げられた試験日パンダ

 

お茶教室の先生には私が試験を受けたい旨は伝えていたのですが、なんと突然、約1カ月後に試験があるということびっくり

そして、数日後が最終締め切り日だというではありませんかっ!!

茶芸師の試験については、毎回、各教室の希望者100人以上もの人たちが一緒に試験を受けているので、流れ作業的にシステマチックに申請手続きが始まっていくのです。

 

もう、そこからの忙しさといったら、受験日まで立ち止まってはいられないスピード感でした。

 

 

申請登録の条件パンダ

1.    社会経験があること

2.    それなりの学歴があること

ということでした。が、それなりって?と、かなり曖昧な感じがしました。

 

申請手続きの際に必要な物

1.    経歴書

2.    身分証明(パスポートのコピー)

3.    最終学歴の卒業証明書

4.    顔写真

 5、申請費700元

申請用紙に記入して、手続きは教室の事務局側が行ってくれました。

 

先生に、もっと早く教えてくれればこんなに慌てなくて済んだのに!と少々恨み口調になりながらも、まあ間に合ったから良いかとほっと一息、、したいところが

 

すぐに受験対策に入ります。

 

今までの穏やかな楽しい中国茶のレッスンの雰囲気とは180度ちがう~ 泣

せんせい、そんな厳しかったかしら笑い泣き というぐらい、ビシバシと指導が始まります。

 

 

試験内容は大きく分けて 4項目

 

1.    学科試験

2.    茶葉の識別

3.    台湾式烏龍茶の茶芸

4.    緑茶か花茶の茶芸

 

正直、茶芸師の試験は日本語でも対応している場合もあると聞いていたので、試験中は言葉は不要で、その所作が重要なのだろうと勝手に思い込んでいたのですが、大きな間違いでした。中国語でそのお茶の淹れ方を説明しなくてはならず、しかも普段使わないような漢詩が入っていたりで、とても難しい、、、、

 

私の劣化しつつある頭でとても覚えられる量ではないことが明らかです。

 

いまだに10と4の発音すら綺麗にできない私がこの壁を乗り越えられるのだろうか、とかなり不安に、、先生が試験のことを言わなかったのも私には難しいかと思っていて様子をみていたのだということもその後発覚。

それでももう申し込んだのだから、あと1カ月頑張るしかない!休日はないと思って自宅でも練習してくださいと、急にスパルタに変身した先生に厳しく伝えられます。

 

もうこうなったら、前に進むしかない!

 

自分の集中力の欠如や覚えの悪さを呪いながらも、先生に叱咤激励されて、一番試験の点数が高い烏龍茶の茶芸はできるようになったのが試験の2週間前でした。

 

 

試験対策日パンダ

 

この頃に、今回中級試験を受ける受験生100人が合同で一つの教室に集まって、試験対策をする日がありました。朝から始まって、お昼はお弁当を出していただき、夕方までぶっ通しです。

 

 

 


その教室の立派な造りにも驚きましたが、100人の生徒が集まりそのみんなの熱心に質問が飛び交う様子にも圧倒です。試験対策に行ったのですが、周りの皆がとても優秀で益々自信がなくなるばかり。烏龍茶の茶芸ができて少し安心していたけど、そのほかにも覚えなくてはならない量に気持ちが焦るばかり。

  

中国のこの教育熱をまざまざと体感した、そして私の気を吸い取られるぐらいに自信が喪失してしまった1日となりました。

 

でも、そんな私のことを気にかけてくれる仲間ができて、講義が終わった後も、一緒になって茶葉の識別ができるまで、今日は頑張ろうと熱心に私に教えてくれる友人ができました。そしてその後、一緒に衣装選びに買い物にでかけました。

 

 

衣装選びパンダ

 

そうなんです。この試験では、中国の民族衣装を着ることが必須になっているのです。その他、髪をきれいに結わえること、香水、ヒール、飾り物は禁止。ネイルも禁止です。チャイナテイストのカーディガンを私は購入しましたが、多くの人たちはネットショップで「茶服」をお得に購入しているようでした。チャイナドレスでも良いのですが、ノースリーブは禁止されているのです。同じシルクの中国結びの衣装でも袖がついていて、ズボンも付いていたりするのが茶服の特徴です。

 

 

ラスト1週間パンダ

 

もうラストスパートで最後を乗り切るぞと、とにかく暗記の毎日。時には鏡をみて、自分のお茶の淹れ方の動きをチェック。受講者用のグループチャットも設けられて、先生からお手本となる動画やら茶葉の写真などがどんどん送られてきます。生徒からの試験に関する質問なども多く寄せられたりして、100人もの人数となるとITで束ねる方法が効率的なのでしょう。私はそのスピードについていくのに必死ですキョロキョロ

 

 

こうしてなんとか、試験当日となりました。

 

その2へつづく