今日は、24節気の「小満」です。
1年を24等分した暦の上では、もう1年の三分の一が過ぎたことになります。
太陽の光を浴び、万物の成長する気が次第に長じて天地に満ち始めることから小満といわれています。
木々は成長し、緑の葉が生い茂る 麦が育ち、植物が花をさかせて実を結ぶ
田植えの準備を始める
お茶の老師は、この「小満」という響きがとても好きだということ。
大きく満たすではなく、あえて、小さく満たすとなっているところが人生を本当に充足させて生きていく秘訣でもあるということ。「道徳経」でも、昔からの教えとして、中国では受け継がれてきた考えでもあるそうです。
この時期は、抜けるような青空の下、明るい日差しを浴びて命という命がぐんぐん成長します。
私の最も大好きな上海のプラタナスの並木道も、光と緑のシャワーのように
キラキラと美しく、その緑のトンネルを通るだけで、私の小さな心が満たされていくようです
その道路わきで、長椅子を出して気持ちよく昼寝をしている人たちもよく見かけるのがこの時期です。
こんな人通りの多い道路脇でよく眠れるものだと思いますが、本当に気持ちよさそうに眠っています。
あの彼らの心地よさそうな寝顔はまさに「小満」効果なのかもしれません