先回は、清明節の話で終わってしまいましたが、中国の緑茶にとっては実はこの清明節の時期はとても大切な時期なのです。
今回は、緑茶の勉強をしました。
中国緑茶
中国で一番多く作られ、そして飲まれているのが緑茶です。
作り方は日本の緑茶と基本的に同じで、不発酵です。
ただし、日本茶は生葉を蒸して発酵を止めますが、中国茶は茶葉を釜で炒めて発酵を止めるというところが違います。
日本の緑茶に比べて、薄く、渋味があまりありません。色も形状も様々で味わいも異なります。
白い蓋碗(がいわん)で淹れるのが主流でしたが、最近は見た目がきれいということで、グラスを使うようになってきています。
今日のレッスンでは、3つの緑茶を味わいました。
☆西湖龍井[浙江省杭州市]
中国を代表する銘茶で特に上海人は好んでこの龍井茶を飲んでいます。清明節前から一芽一葉で摘まれて、釜に押し付けるように作られるため、扁平形をしています。すっきりとした味わいで、目覚めの朝に飲むと頭がすっきりして集中力が高まる感じがします。四絶(色、香り、味、形が絶品の意)とも呼ばれます。
☆安吉白茶[浙江省安吉県]
宝薄と呼ばれ、茶葉が薄いのが特徴です。優しく香ばしい味わいがします。
☆恩施玉露[湖北省恩施市芭蕉区]
中国緑茶では珍しい蒸して作られるお茶。茶葉は細くて、きれいな薄緑。香りが清らかで優しい味わいです。私はこの3種類の中で一番好きな味わいがしました。何よりも色がきれいで、見ているだけで心ときめきます
蓋碗の蓋を鼻の前にもってきて、その茶葉の香りを楽しむこともします。
そしてその茶葉のきれいでやさしい緑に目の保養にもなります。
やはりお茶は、味わいだけでなく、色と香りも楽しむものだと実感しました。