立春から始まり、大寒で終わる二十四節気。1年に二十四つの節気が巡ってきます。

 

 

立春

 

 

 

時期 2月3日~5日前後

 

 

まだ気候は日本でも上海でも寒いのですが、この日から暦の上では春となり、さまざまな決まりごとや節目の基準になっています。中国の旧暦では立春近くに正月がめぐってくるので、立春は春の始まりでもあり盛大に祝いますクラッカー

 

 


 

 

 

古代の漢字「立」

 

 

人が立っている様子。ここから立ち上がって、始めるという意味。

 


 

 

古代の漢「春」

 

草の下に日が隠れていて、まもなく日が出てくる様子。

 

 

この時期は、中国では玄関に紅い張り紙に「迎春」などの言葉を書き、1年のスタートの準備を始めます。河北省では「打春」という言葉を使われるらしいのですが、これは農業が始まるということで、赤い鞭を牛に打って、仕事が始まることを祝うという意味がありますおうし座

 

 

春というと、気温も温かくなって花が満開というイメージがありますが、うららやかな春という意味よりも、始まりという意味が色濃いようです。

 

この時期は、特に怒らないようにしなくてはいけないと先生に言われました。怒りで始まり、1年間ずっと怒ってばかりいることになるらしいです。「怒」が芽生えてしまうということらしいですプンプン

 

とにかく、ゆったりと落ち着いてお茶を飲んで気持ちを和ませることが大切だとかお茶

感情だって、立派な生育物なのですね。ちょっとその発想に驚きましたが、これも中医学の概念にも繋がっています。

 

春は「怒」の感情に属するということ。容易に怒りやすくもなるので、特に気を付けた方が良いということ。春以外にも、それぞれの感情が分類されているようです。

 

 

春ー怒

 

夏ー喜

長夏ー思

秋ー悲

冬ー恐

 

 

 

季節や感情に合わせて、茶葉や飲み方も変えていくというのが中国茶の楽しみ方です。