こんにちは。
飯田哲郎です。
昨日の続きです。
優先的に取り組む学習としておすすめした
(1) 整数の掛け算
(2) 整数の割り算
(3) 分数の四則演算
(4) 小数の四則演算
(5) 虫食い算
自分は(1)~(5)までの計算は問題なく出来る、
と思う人は
是非、中1の数学の教科書を最初から解き進めてみてほしい。
(最初の3章ほどが計算問題となっている。いきなり教科書の章末問題から挑戦し、それが問題なく解けるようなら次へ進み、わからない箇所があれば前のページに戻るという流れで進めるのがおすすめ。教科書のこの部分は計算さえできればとりあえずOKなので)
前述の(1)~(5)が本当に出来ているなら、
中1の教科書の計算問題箇所は余裕で解き進められるはず。
違う言い方をすると、
それが出来ない(どこかで行き詰まる)ということは、
小学生レベルの計算のどこかに穴があるということだ。
中1の教科書の最初の章は「負の数の計算」である。
マイナスの数の計算にはちょっとしたルールはあるが、
それさえ頭に入れれば
あとは小学校でやった簡単なレベルの計算問題と大差ないのである。
このレベルの内容で苦労することがあるとすれば、
それは
負の数という新しい内容だから(苦労するの)ではなく、
それ以前に学習した小学生レベルの計算問題における理解度について
(つまり負の数と関係ないところで)
何らかの問題を抱えているケースがほとんどである。
中1の教科書の第3章くらいで出てくる「xの1次式の計算」は、実は前述の虫食い算とさほど違いはない(虫食い算の“□”がxに変わった程度)。(5)が出来るレベルにあれば、当然解けなければいけない内容だ。
(1)~(5)が完璧にこなせて、
なおかつ中1の教科書の計算問題箇所の習得も終わったという人には、中2の教科書の計算問題箇所(「文字式の計算」および「連立方程式の計算」)の学習を勧めたい。
特に、連立方程式の仕組みを理解してそれらを解くことのできる実力は
中学受験対策にも非常に役に立つので、
小学生であってもこのレベルまでは確実に押さえておく必要がある。
ここまで到達して初めて、
小学校レベルの計算を(本当の意味で)理解したと言える状態になる。
この後は、
中学受験対策の問題を解き進める
(これは、中学受験をしない小学生・中学受験をせず公立中学に通っている現役の中学生にもおすすめ)か、中学の数学の教科書の学習をさらに進めるかすれば良い(もちろん両方やってもOKだ)。
中学の数学の教科書の内容は、
大まかにいうと「計算」「関数(座標・グラフ)」「図形」の3つに分けられる
(この他に「確率」「資料の読み方」などが存在する)。
このうち、優先して先取り学習すべきは
「計算」と「図形」である。
中1・中2の計算問題箇所の学習を終えたら、
その後は図形問題(中1・中2の内容全部に加え、中3の「相似」あたりまではやっておきたい)や中3の計算・図形分野の残りを片付けたい。
さらに余裕がある場合は「関数」の分野に手をつけることになる。
この分野も非常に重要ではあるが、
「計算」と「図形」の方が優先順位が高い理由は主に2つある。
中学の教科書の計算分野と図形分野は
中学受験の算数との(内容的な)関係性が強いことが一つ。
もう一つの理由は、
この2つの分野(中でも特に計算分野)を理解してからの方が、
関数分野の理解度が深まりやすいこと。
もちろんこれは一つの例にすぎないため、
中1・中2の計算分野を習得した後の学習の手順については臨機応変に考えて構わない、
ということを付け加えておきたい。
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