こんにちは。

 

飯田哲郎です。

 

前回の続きです。

 

「第一志望校に何が何でも絶対合格!」

 

「最後まで諦めずに気合と根性で合格を勝ち取れ!」

 

受験勉強に求められる覚悟とは、

上記のような使い古された根性論・精神論で説明できるものは決してない。

 

(中学入学後に役立つような学力を積み上げるためには相当な量の勉強が求められる、ということ自体は否定しないが…)

 

受験を続けようが

 

途中で辞めようが

 

受験勉強そのものはずっとついて回るものであり、

勉強自体からはどのみち逃げられない。

 

そうした現実を受け止め腹をくくることこそが、

受験勉強に向き合う際に本当に求められる「覚悟」なのである。

 

 

中学受験をせず公立中学に進むことを決めている人にも、同じことが言える

 

こういう人たちがまずすべきことは、

 

「仮に小学校で習う内容を完璧に習得しても、本来必要な学習量には絶対的に足りていない」ことを自覚することである。

 

これは、小学校のテストで100点を連発しているような人にも当てはまる。

 

小学校の授業(教科書に書かれている内容)を完璧にマスターしている、

というだけでは(塾あるいは独学で中学受験対策をしていないのであれば)小学校レベルの内容を十分に理解したことにはならないのである。

 

では、

 

小学校レベルの内容を本当の意味で習得するには

何をすれば良いのか?

 

それには、(中学受験をしない場合でも)中学受験用の学習をするのが一番手っ取り早い。

 

受験するわけでもないのに“受験勉強”をするのに抵抗があるというのであれば、

中1~中3の教科書を購入し自分で学習を進めるのも効果的だ

(どこに行けば教科書が手に入るかは、「教科書販売所」で検索をかければわかる)。

 

どの教科から始めてよいかわからない、

という人にはとりあえず数学の教科書を3年分購入してみることを勧めたい。

 

その際、無理に順番通りに進める必要はない。

 

例えば、

 

数学であれば

中1・中2・中3のそれぞれの教科書の前半部分に登場する計算問題から

取り組むのも良いだろう

 

(当然だが、小学校の教科書の内容が理解できてない場合は、まずそちらから取り組む必要がある)。

 

 

もちろん、これは一つの例に過ぎないので、

算数は苦手(嫌い)でやる気が起きないが他の教科なら(算数よりは)やれそう、

ということであれば、

国語や理科や社会から進めてみるのもアリだろう(国語の場合は、

漢字や文法などの知識分野から攻めるのがお勧め)。

 

受験という差し迫ったハードルがない分、

自分のペースに合わせて学習を進めることが可能となるが、

心構えという面で一つ重要なポイントがある。

 

「小学生である自分が中学の教科書を学習しているのだから、

そこまで出来なくてもさほど問題はないのでは…」といった甘えは一切捨てるべきである。

 

何度も書いているが、

 

小学校で習う内容だけでは、

本来理解すべき小学生レベルの水準には圧倒的に足りていないのだ。

普通よりも進んで学習しているのではなく、

本来やるべきだが不足しているものを(中学校の教科書の内容を学習することで)補っている。

 

そういう自覚を持つ必要があるのだ。

 

小学生の間は小学校で習う内容だけ学習しておけば十分。

 

そんな幻想は今すぐにでも捨て去り、

小学校レベルの内容を本当の意味で身につけるためには中学受験勉強

または

中学の教科書の学習が必要、という現実を

いち早く受け止め腹をくくること。

 

本当の「勉強」はそこから始まるのだ。

 

次回もお楽しみに。

 

 

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