時は2010年、9月5日、時刻約3時。



始まりは乳を欲しがる娘の泣き声にて…



娘、今日もかぐわしき頭のスメルありがとう!



嗚呼、いつかんでもすっぱ……





違う。




いやすっぱ…



なんだ、最後まで言わせ…



違う。




これはアンモニ…



おや、おかしいぞ、娘の尻は柔らかなおむつでおおわれているはず。



泣く娘の股に顔をうづめるが、やはり否。











まてよ、粗ち…いや息子…まさかな。




私と娘の愛のシングル布団で寝ている息子よ…




まさかな。嘘だろう?



まずは少し触らせてくれ…。




『ぐほっおぇっほん』




うるさい、旦那。咳ばらいをもう少し最小限にとどめろ。今私は忙しいんだ…。



と肝っ玉小さい私は心の中で呼びつつ、息子の股間にそっと手をやる。







そうか、これが湿っぽいというんだな…息子よ…。



貴様、私の布団にしょんべんたれやがって!!




起きろ!!起きるんだ!!



まず貴様、しょんべんしてこい!!



『ママうるさい…。やだ』



えぇいゆるさんぞ私は何がなんでも!!



無理矢理トイレに置き去りにしたまま私はシーツをはがすもアンモニア臭は私の鼻腔にぐさっと刺さる…。



お、おぅ…。



勘弁してくれよ…干せないんだから…




そんなアンモニア臭が漂う中寝ようと試みて今一時間たとうとしている。



あ~もう嫌だ…




娘の頭の臭さにしょんべん垂れ…。



なんなんだお前達怨みでもあるのか…。




そして今息子の足が私の腹の上にどかっと二本のっかっている。



苦しい。



親をなんと思っているのだろう。



きっとこのままステキな夜明けが私を待っている。