ホン ファジョンさんの著書『簡単なことではないけれど 大丈夫な人になりたい』を読みました。
先日、なぁとお出掛けした際、なぁが欲しい本があると寄っただだっ広い書店で、偶然見つけて購入してみた本でございます。
ここ数年、韓国文学も密かに人気の波が寄せていますね。
ワタクシは春に、韓国内外で話題になり映画化され、来月日本でも公開される『82年生まれ、キム・ジヨン』を読みました。
(感想を書こう書こうと思いつつ、既に初秋(  ̄▽ ̄))
お友達がお勧めされていた『死にたいけどトッポッキは食べたい』も気になっております。
(タイトルが秀逸過ぎてのけ反りましたわ!)
数年前に読んだ『マイスイートソウル』は、やっぱり大好きな作品でございます。
『괜찮다(クェンチャンタ)』という単語は、ハングルでの口語ではかなりの頻度で登場する単語で、多くの場合「大丈夫」と訳されます。
ワタクシがこれまでハングルを学習した中(検定用の勉強、映画・ドラマ、歌、実際の会話)で感じるのは、その汎用性の広さ。
「大丈夫」の一言に、様々な意味合いが含まれているんじゃないかな。
例えば『あの人はいい(괜찮은)人です』と使えば、「性格が優しい人」、「おかしな言動をしない、常識のある人」、「安心して任せられる人」というように、微妙に異なるニュアンスでの捉え方があるかと思います。
「見た目が悪くない人」って時にも使うかも!
この本のタイトルの『大丈夫』は、「惑わない、ぶれない」みたいな意味を持つのかな、なんて、思いました。
『韓国なことではないけれど…』を書かれたホン ファジョンさんは、1993年生まれのイラストレーター。
おそらく繊細な心の持ち主で、機微を察することに長けるが故に傷付きやすかったりして、時には病院やお薬に支えられながら日々の小さな発見や幸せ等の感情を綴られています。
「多くの20代がそうであるように…(中略)あちこちに傷跡を作った時期でした」と書かれていますがワタクシ、40代になっても生傷絶えず…(´д`|||)
しかもそれって実際の傷と同様、ざくっ!と誰が見ても怪我してる!って分かり、病院へ行かなければならないようなものではない。
低温火傷みたいにいつの間にかできて、靴擦れみたいに微かな摩耗が重なって、病院行くほどでは…と思いつつ、でも治りが遅く暫くヒリヒリして、跡もなかなか消えないような…。
しかもそれって、外部から受ける打撃にも増して、自らがそれを受け止めたり流したりできないから、できてしまう傷というような…。
ポジティブで、タフでいたいと願うのは、皮肉にも今はそうでないことの証拠だったりして。
疲れやすい、弱い自分を変えたくて鍛えようとすれば、そこでしんどくなって息切れして。
誰かに胸の内を聞いてほしくても、こんな情けないこと聞いてもらうのは申し訳なくて。
年齢を重ねれば落ち着くのかと思っていたのに、いつまで経っても成長しない内面。
(一方、視力や代謝は衰えるばかり( TДT))
あぁほんと、『大丈夫な人』になりたい。
そんな気持ちに寄り添ってくれる、優しい文体とかわいいイラストが詰まった本です。
ずっと大切にしたい一冊になりました。
ところで先日なぁが、夢を英文と絵でまとめるという課題をしておりました。
そこに書いてあったのは
『母と色んな所へ行く』
でございました。
なぁの夢を叶えるためにも、頑張らなきゃだわ!