シルバーウィーク前半、私はひとりで事務所番してますが、夫は子供を連れて自分の実家に帰ってます。
これは私への気遣い&親孝行という名目で、彼にとっての行楽ではないらしい、本人曰く。
先月、義父母とバトってしまったんで、私は二年くらいは距離を置こうと決めたのでした。
でもまぁ、この決意に至るまでの私の精神はけっこうキツかった。
自分で意識していなかったのだけれど、
「義父母とは我慢してうまくやっていかなくてはいけない」
という固定観念に、
ものすごーく縛られていたのだと気がついた。
これが例えば近所の人とかママ友のひとりとかだったら
「距離をおこう」
という発想にすんなりなったはずなのに!
どうしようかなぁと色々考えていたら、世の中の無言の圧力・・・
「ヨメは我慢するもの」
みたいなものに、自分が侵されていることにも気がついた。
直接
「我慢しろよ!」
とは言われないんだけど、
「そこはヨメが我慢すべきとこでしょ?」
という空気。
そもそも私の実家は関西なので滅多なことでは帰れない。
が、夫の実家は車で二時間弱。
義父は時々、急に現れる。
もし運良く(悪く?)私が家にいた場合、私はそれに対応しなくてはならない。
子供がやっと寝た、貴重な昼寝の時間を削ったりして。
対して夫は、私の両親とやりとりすることなどめったにない。
実家から食べ物や子供のおもちゃなどが送られてきても電話ひとつしない。
私の親は私とはある程度の距離を保っているので、用事がない限り連絡もしてこないので、夫もかかわるチャンス自体が少なくて済む。
夫の会社はややブラックで、三日以上の休みは取れないらしい。というか、恐くて休みくれって言えないらしいので、自然、私は自分と子供二人とでないと帰省できない。が、夫の実家には
「来い」
と言われたら3回に一回くらいは行っている。
で、たまに会ったと思ったら私は言われなき説教を受けてストレスを受けて体調を悪化させる。
夫の両親はお金がない
(義父は自己破産、夫が家を買い取った)
ので、
私にとってのメリットは、時々こどもの面倒をみてもらえるくらいしかない。
が、そのたびにストレスを抱えてしまうので、役に立っているんだかいないんだか。
ここまで考えると、もう夫に対して無性に腹が立って腹が立って仕方なかった。
それで夫に言った。
「私は苦手な君の両親との付き合いをがんばっているのに、君は全然してくれないね。
せめてものもらったら電話するとか、自分から話そうとするとかしてよ。」
「まぁそれはそうかもね。でも君も勝手にがんばりすぎてんじゃない?
俺はそこまでやってほしいとか、そういうのはないよ。俺にどうしてほしいの?」
「たまにうちの親兄弟と会うときにも全然自分からコミュニケーション取ろうとしないでしょ?
せめて自分から積極的に打ち解けようと努力してほしい」
「は?失礼なこと言わずにそこにいるだけで最大限やってるよ!そんなこと言うなら、誰とでも爽やかに話せるようなやつと結婚すれば?」
彼はブチ切れて風呂に入ってしまった。
その背中に向かって私は
「結婚するためには離婚が必要って知ってた?」
と投げかけ、疲労で座り込んだのだった。
このときの私は本当に疲れていた。夫もそうだったのだろう。
が、このやり取りはひどいと思う。私たちはそもそもかみ合っていない夫婦だが、喧嘩をするともうおかしいくらいにかみ合わなくなるのでいくら話しても無駄だとは分かっていた。
でもさー、女ってさー、こういうときにひとまずやさしく受け止めてもらいたいんだよね。
女性経験のひどく乏しい夫にそんなことが分かるわけがない。
何を言っても無駄だと分かっても落ち着かない心をおさめるために私がしたのは、離婚届をダウンロードすることだった。私はひととおり説明を読んで、それを印刷した。
A4では提出しても受理してもらえないと注意書きにあった。
・・・・・・・・・・・
居間にある棚の奥のほうにたたんで置いておいたその用紙が、最近見当たらないの。
自分で捨てたんだっけな。夫が見つけたのかな。
一ヶ月以上が経った今、そこそこ仲良くやっているので「離婚届見た?」と聞くのもなぁ・・と思う。
夫は悪い人ではないし、実際に今離婚すると、私は食っていけないし子育てもちゃんとできないだろう。
でも私は、日々のストレスを少しでも減らす必要があると思った。
特に、夫の両親が原因で腹が立つ・・・というか、面倒な気持ちにさせられることを、やめたいと思った。
☆私が決めたこと☆
・夫の両親にはこちらから連絡しない。
・二年くらいは会わない。(子供が三歳になるまでくらいかな)
・自分の好きなようにする。
・行きたくもないのに遊びに行くとか、無理して義父母に合わせない。
・自分もできるだけ帰省したり友達・兄弟・ばぁちゃんなどの好きな人に会う。
多少お金がかかってもいいことにする。
・夫を責めない。
・夫の会社のことを悪く言わない。
・そのかわり、自分が快適に過ごせるようにもっていく。
マイルールというか、一応決めただけだけど、けっこうストレスを感じずに済んでいる。
結局わたし、「理想の妻・嫁像」みたいなものに縛られていたんだ。
でも、わたしはわたし。
こどもにとってはわたしがどんなわたしであろうと、唯一のママ。
わたしはわたしのままでママをやろうと決めた。いやなことはできるだけ避ける。好きな方向を向く!
今のところ、全然問題はない。
自分が機嫌よく暮らせるようにするのが、一番大事だよな・・と思うわ。