特に4、5年生の頃の僕のクラスの指導員が思い出深い。

その指導員の先生は、僕らから「タコチュー」とあだ名される、丸顔でいつも赤ら顔した、胸毛の生えたごっついおっさんだった。

赤ら顔なので「いつも密かに酒飲んで酔っ払ってる」と僕らは噂していたが、その真意は明らかではない。ただ、このタコチューのおっさんが怖いのなんのって…。

ちなみにこの物語の舞台は「北海道」の海である。午前中の水はかなり冷たいなのだ。今のように「気候変動」だの「温暖化」だの言われていない時代で、北海道は夏場に30度を超える日なんて年に1度あるかどうかだ。

大雨にならない限り水泳教室は決行されるので、曇り空や小雨の中でも泳がされる。冷たい水の中にずっといると、全員唇が紫色になって、震えて歯がカチカチと音を立てる。しかも水が冷たいだけでなく、晴れていないと、水から上がってからも暖を取れないのだ。

だが、そこで寒くてガタガタ震えていようもんなら、タコチューから「気合い入れろ!」とか「動かないから寒いんだ!」とか言われて、背中を叩かれたり、休憩返上で泳がされたりした。

他のクラスもそこそこ厳しく、「寒い」なんて理由で休むことは許されなかったが、周りのクラスの話を総括すると、タコチューほどスパルタでなかったのはわかった。

 

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全文はnoteにて。

 

 

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