八正道

1.    正見:正しい見方。先ず自分をどう見るか。次に他人をどう見るか。さらに人以外の物や現象をどう見るか。間違った見方を邪見という。

2.    正思:正しい考え方。法(宗教的真理)中心の考え方。「原因があって結果がある(因果)」。「原因は何々だ」、「この結果はこうなる」。視野の広い考え方。「自分だけでなく、相手も得をするように」、「一部の人々だけではなく、すべての人が得をするように」、「人間だけでなく、他の動物や環境が良くなるように」など。間違った考えを妄想という。

3.    正語:人に合わせて話し方を変える(対機説法)。嘘をつかない。矛盾する2つのことを言わない。言葉使い・表現方法を適切にする。大げさに話さない。

4.    正業:正しく行う。正しいことを行う。正しい仕事を行う。反社会的なことは行わない。盗みをしない。性衝動を刺激するようなものに触れたり、他に提供しない。配偶者以外と性交はしない。アルコールや麻薬(タバコを含む)を飲まない。ギャンブルをやらない。

5.    正命:正しく生活する。運動・休息、食事・排泄。バランスがとれた健康的な生活を送る。

6.    正精進:精神的な学習。宗教の学習。あるいはそれらの実習。

7.    正念:正しく祈る。正しい願い・誓いを立て、それを念じる。

8.    正定:正しく定に入る。冥想状態に入る。禅定。