1.遺伝 

人間は、2人の男女が交わって、子供を作ります。このとき、その2人の形質や性質が半々に現れるのではなく、どちらかに偏ることが多いようです。また、2代前、3代前、あるいは、それ以前の代の人間の形質や性質が現れることがあります。生殖に関わった2人の男女以外に、多くの人間が新しい人間の形質や性質に関与しているということです。 

2.有性生殖と無性生殖 

人間は有性生殖を行います。有性生殖とは、異なる2人の人間が、遺伝子を半々出し合って、結合させて、新しい遺伝子を作る生殖法です。これと対照的な生殖法が無性生殖です。これは1つの細胞が分裂によって、全く同じ遺伝子を作る生殖です。突然変異以外は、何回生殖をしても、変化しない、一定の遺伝子が作られます。 

3.有性生殖の優位性 

有性生殖の方が無性生殖より優れています。それは、遺伝子が変化していくからです。変化に価値があります。異なる遺伝子を掛け合わせて新しい遺伝子を作る。そこに進化の可能性が出てきます。 

4.優生思想 

障害者を社会的邪魔者と見なす思想があります。特に遺伝が原因とされる障害は、それを後世に残してはいけないという思想です。これを優生思想と言います。例えば、競走馬の世界では、優れた成績をあげた競走馬の遺伝子を多く残すことが行われています。これは優生思想に基づいています。 

5.レッテルを張ることはできない 

競走馬の場合、速く走ることが善で、速く走れる遺伝子は優生である。これは価値観が一様で、分かりやすいです。しかし、人間の場合、いろいろな価値観があるので、ある形質や性質が、優れているとか劣っているとか、単純に価値付けするのが難しい場合があります。また、その遺伝子単独では劣っていても、別の遺伝子と組み合わせることで、優れた遺伝子となる場合があります。 

6.多様性 

なぜ、人間は有性生殖をするのか。それは、変化を求めているからです。変化をするには、多様な遺伝子が存在した方が有利です。いろいろな人がいて、いろいろな組み合わせで生殖する。それによって多様な遺伝子が生まれてくる。ここに価値があります。 

7.霊 

生命には遺伝子以外に、精神的な面があります。これを「霊」と言います。つまり、人間の性質は遺伝子のみで継承されるのではないということです。霊によっても継承されます。これはまだ解明されていない部分が多く、霊能者でないと理解できない部分が多いので、省略させてもらいます。 

8.まとめ

 生命の容態は複雑で神秘的です。自分の空想でとらえようとするのはやめた方が良いです。空想が妄想となり、間違った思想が身につくと厄介です。とにかく、心を無にして、よく観ることです。