感謝の冥想

与えられたものに感謝する。我々は、天から、地から、人から、様々なものを与えられています(天地人)。それを自覚し、感謝することは大切(自然)です。

《解説》

人は、天、地、人から様々なものを与えられている。それによって生きている。この冥想は、それを自覚して、感謝するものだ。

我々は、天(宇宙・空中)から空気・日光などを与えられている。人間は空気を取り入れなければ生きていけない。また、日光によって精神的・肉体的に生きる活力を与えられている。また、日光のエネルギーは植物を育て、それによって動物がエネルギーを得ている。

地からは穀物、野菜、動物を与えられている。海や湖も地の一部である。海や湖からは海藻、貝、魚などを与えられている。

人からも様々なものを与えられている。人間社会は共同体である。助け合って生きている。

これらの贈与を自覚し感謝することは自然な心である。これらの真実を自覚できない者は、仏教の「癡(ち)」に当たり、煩悩となる。自他を傷つけ、悟りの妨げとなる。

 

  感謝の冥想の方法

(1)  天への感謝

息を吸いながら両手を天にかざす。天から与えられたものを両手に抱え、胸の前に下ろす。手を合わせて(合掌して)感謝する。

(2)  地への感謝

息を吐きながら中腰になる。両手を広げて地から与えられたものを意識して胸まで持ち上げる。合掌して感謝する。

(3)  人への感謝

両手を横に広げ、人から与えられたものを意識して、両手を胸の前まで引き寄せる。合掌して感謝する。

《補足》

動作は呼吸と合わせてゆっくり行う。動作、呼吸、精神を調和させる。ヨガ、太極拳などを参考にすると良い。回数は自由。忙しいときは回数を少なく、時間に余裕があるときは長く。