1.   生霊

生霊は2種類あります。他から来る生霊と、自分が発する生霊です。生霊とは、主に恨みです。人はいろいろなことに嫌悪を感じますが、普通はしばらくすれば消えます。しかし、何らかの理由によって、それがいつまでも心に残り、増幅されたものが恨みです。この恨みを外へ向けたものが生霊です。ある人を恨んで、その恨みをその人に向けて念じます。すると、自分の霊の一部がその人に飛んでいき、その人にダメージを与えます。また、他人の生霊が自分に飛んできて、自分がダメージを受ける場合もあります。

 

2.   霊の性質

霊の性質は分かりづらいです。霊のことを考えるときに、人はどうしても肉体や物質をイメージするからです。自分の体は1つしかない。分裂することはない。だから霊も1つのまとまったものと考えがちです。しかし、霊は合体したり、分裂したり、変形したりします。自分の霊と言っても、1つのまとまったものではないのです。いろいろな霊とつながっている場合もあります。

 

3.   生霊の性質

生霊は自分の霊の一部です。自分の一部が飛んでいき、その人を苦しめるのです。ただ、その人が強いときは、跳ね返されることがあります。その時はその人にダメージを与えることはできません。逆に自分がダメージを受けます。自分より弱い霊だと、割とつきやすいです。

 

4.   反作用

憎い人を恨んで生霊を飛ばす。そして、その人を苦しめたり、不幸にしたりする。生霊が強くて相手が弱いときは、相手は大きなダメージを受けます。しかし、「人を呪わば穴二つ」ということわざがあります。これには3つのパターンがあります。1つ目は、相手が恨み返してくるパターンです。相手に恨まれて、逆に生霊を飛ばされるということです。2つ目は、相手が強いときや高級な時です。その時は飛ばした生霊が相手に憑りつくことができずに、自分に返って来るのです。そして、自分が出した生霊によって自分が苦しむというパターンです。3つ目は、そもそも、生霊を飛ばすということは、自分の霊の一部を飛ばすのですから、その瞬間に自分の霊体が変形して不自然な状態になります。その状態が自分にとって良くないのです。強い生霊をたびたび飛ばすと、自分がだんだん弱っていきます。いずれにしろ、生霊を飛ばすことは自分にとって良くないことです。人を恨んで生きている人を見てどう思いますか。気味が悪いとか、友だちにはなりたくないとか思うでしょう。それはその人が生霊を飛ばすことによって病んでいるからです。