板藍根(ばんらんこん)

・板藍根は、アブラナ科ホソバタイセイやタイセイの根を乾燥したもの

 ●漢方的効能
・清熱涼血解毒-抗菌、抗ウイルス、消炎作用
・清利咽喉-のどの炎症・腫れの改善

板藍根の東洋医学的な薬効は清熱・涼血・解毒であり、西洋医学的には解熱・抗炎症・抗菌・抗ウイルス作用などと解釈できます。実際には風邪、流行性感冒(インフルエンザ)、コロナ、肺炎、流行性結膜炎(はやり目)、顔面の発赤・腫れ、発熱を伴う扁桃炎、口内炎、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、丹毒(細菌感染によって起こる皮膚の化膿性炎症)など様々な感染症や炎症に用いることができるとされています。基礎研究においても板藍根は抗菌作用の幅が広く、多種類の細菌の増殖を抑制することや、多くのウイルスの働きを抑制し、インフルエンザウイルスの増殖も抑制することが報告されています。

中国では、昔からカゼなどが流行りだしたら、板藍根を水で煮だして、うがいをしたり、お茶として服用する習慣があるそうです。