浪人したらどのくらい伸びるのか | 柏英数教室 明倫舎 千葉県柏市 学習塾
今から書くことにきちんとた統計学に基づく証拠はありません。

しかし、どの世界にも経験則があります。

天変地異レベルの異常事態が起こらない限り、その経験則は外れないと知っておいて下さい。

浪人したらどのくらい伸びるのか、この問いは二つの意味があります。

一つは、浪人した時に浪人生全体の何割の生徒が伸びるのかを意味しています。

もう一つは、浪人した時に自分の偏差値がどのくらい伸びるのかです。

さて、パレートの法則はご存知でしょうか。

経済学部などの社会科学系で学んだ者ならば誰もが知っていることです。

一般には80:20の法則として知られています。

例えて言うならば、たった20%の有能な社員が会社全体の利益の80%を稼いでいることを指していると考えて下さい。

ビジネスの世界では当然のごとくに認識されているのではないでしょうか。

同じようにビジネスの場面で言われるのが2-6-2の法則です。

社員の2割は意欲的に働き、6割は可もなく不可もなく、残り2割が役立たず。

これは受験の世界でも以前から応用されていました。

浪人した場合、2割の生徒は偏差値が上昇し、6割は現状維持で、2割は現役時より偏差値が下がるというもので、当たっていることはあっても外れることのない法則です。

この三者の違いは意識の違いと言えるでしょう。

上昇2割の生徒は、そもそも第一志望に現役で合格しない訳がないと周囲からも思われていた学力の高い生徒です。

模試では常にA判定(安全圏)やB判定(合格圏)だったのになぜか落ちてしまいました。

つまり元々現役合格して当たり前の学力があったのですから、それが痛い目に遭ってその危機感からもう一年の猛勉強が加われば鬼に金棒ではありませんか。

真逆が下降2割の生徒。

予備校の人気講師に質問する列に常に並んでいる予備校大好き人間です。

何の責任も生じない浪人生活をエンジョイしている愚か者に過ぎません。

大きな書店の参考書売り場で参考書談義に明け暮れているのがこの手の生徒。

とにかく勉強していないのですから学力は上がりません。

偏差値は相対評価ゆえに、自分の学力が変わらないのならば周りに抜かれて偏差値は下がります。

次に浪人したら自分の偏差値がどのくらい上がるのかですが、物事は何でも現状確認から始めます。

約40年間の生徒たちの中で少ないながらも浪人した者たちに指示したのは「全敗で浪人してしまうのは避けなさい」です。

どこか一つに合格していれば、それが自分の現状だということです。

合格してある現状の偏差値レベルから一年後にどのくらい上がるのか大雑把に考えてみましょう。

ただし死に物狂いに勉強したことを前提にします。

偏差値35 → 55
偏差値45 → 60
偏差値55 → 65
偏差値65 → 70

下位で偏差値を10上げるのは簡単ですが、上位で偏差値を10上げるのは大変です。

理系

ものつくり大学、日本工業大学、千葉科学大学、帝京大学、東京工芸大学、東京工科大学
 ↓
青山学院大学、学習院大学、芝浦工業大学、中央大学、東京農業大学、法政大学、立教大学

千葉工業大学、神奈川大学、日本大学、東洋大学、東邦大学、デジタルハリウッド大学
 ↓
東京理科大学、明治大学、上智大学

青山学院大学、学習院大学、芝浦工業大学、中央大学、東京農業大学、法政大学、立教大学
 ↓
慶應義塾大学、早稲田大学

慶應義塾大学、早稲田大学
 ↓
順天堂大学医学部、東京慈恵会医科大学、日本医科大学