2/21(水) 11:31配信
千葉日報オンライン
本年度の教職員の懲戒処分が過去最多となったことについて、千葉県教委の冨塚昌子教育長は20日の2月定例県議会で「極めて深刻な事態であり、不祥事が後を絶たない状況は痛恨の極み」との認識を示した。
県教委の懲戒処分数は7日時点で監督責任を除いて34人となり、これまでで最も多かった2015年度の27人を既に上回った。本年度の処分者のうち、わいせつ・セクハラの事案が最多の14人を占める。
冨塚氏は「不祥事の中には同僚の気付きや管理職が勤務状況を把握することで防止できた事案もあったと感じている」と答弁。外部の専門家から周囲が不祥事の兆候に気付き、児童生徒を守るために行動することが重要であるとの指摘を受けたと明かした。
県教委は本年度、児童生徒が性暴力の被害を受けた際に弁護士や公認心理師らが当事者らの聞き取りを行う取り組みを開始。1月には各校長に対し教職員との個別面談を行い、相互の抑止力を高めるよう求めた。冨塚氏は「専門家の知見を生かしながら、市町村教委や学校と一体になって子どもが心から安心できる学校づくりを進める」と述べた。