面接の続き・・・ | 後ろの世界からこんにちわ

面接の続き・・・

 今覚えているのは、薄暗くじめじめした店。中はカーテンで仕切られている部屋(部屋といえるのか?)が3つ。せっまい待機室が一つ。衛生的にどうかと思われるトイレ。受付カウンター。渡されたものはコンドームと清浄綿だけ。これでなにをするの?って思った。「エッチはしたことある?」「はいありますけど・・・」「じゃぁ教えることはないね。それとおなじことすればいいから」「はぁ・・・

「じゃぁよろしく」ってかおぉーい!!それじゃわかんないよ!!でもしかたない。だって一日2万だもん。「じゃぁ待機しててね。あとお客さんついたら必ずトイレに行って清浄綿できれいにしてからいってね。」こうして私の初めての夜のバイトがはしまった。普通は飲み屋にいくのにね。今考えるとそこはピンサロと呼ばれるところだったのです。

 PM5:00待機室にいくわたし。大丈夫かなぁ・・・。不安でいっぱいだった。待機室では30代半ばあたりの女の人が2,3人待機していた。「おはようございます。よろしくお願いします」「はぁい」みなさん話もしないし、当たり障りのない感じ。小さいテレビがあってずっとつきっぱなしのままチャンネルもかえず見てるのか見てないのかわからないかんじで、ただ化粧を直したり、雑誌をよんだりしてお客様を待つのでした。「あのぅ、ここってなにをすればいいんですか?」・・・「客がつけばわかるよ。エッチはしたことある?同じことをすればいいだけだよ。お客さんも教えてくれるよ」やっぱりわからない。ってかエッチするってこと!?でも違うらしいし・・・。そのとき一人呼ばれた。「○○さん。お願いします。あっそうそう。名前決めといてね。」「えっ?名前って?」「源氏名」「はい。じゃぁえぇっと、ひかるで」「わかった。ひかるちゃんね。じゃぁもうちょっとまっててね」私はそのときはまっていた漫画の主人公の名前をつけた。そしてこの瞬間私の名前は「ひかる」になった。今日からここでは私はひかる。何かうれしいような複雑な気持ちだった。だって私は漫画の主人公の名前なのだから。そしてまもなくして私は呼ばれて初仕事をするのだった。「ひかるちゃんお願いします」