去る5月24日、私事で恐縮ではございますが、前歯(1番から6番)までのブリッジが無事完成し、やっと人並みに物が咀嚼出来る様になりました。今回も思考を変えて、そのブリッジが完成するまでの3ヶ月の歩みを改めて振り返ってみたいと思います。

 先ず、以前にも述べましたが、琢磨少年は非常にアホだった為、前歯を体操服入れによる縄跳びの試みにより、見事ポッキリ折りました。そしてその後これまたアホさ故にリンゴを前歯で思いっきりかじり、差し歯を破壊しました。そして治療直後の食事により更に差し歯が奥で折れ、それをつないだら炎症を起こし、かなり痛みました。 そして、あろう事かその痛みを耐える方向を愚かにも選択してしまった故に、その歯は抜歯を余儀なくされたのです。その後、当然抜歯の為その部分の歯は欠損しています。故にそこにブリッジを立てると言う治療法を選択せざるを得なくなりました。そして、残念ながらその欠損部分は長い間放置していた為に、炎症が悪化し1ヶ月半から2ヶ月は何の治療も出来ず、ただただ傷が癒えるのを待つばかりで、非常に不便な生活を強いられたのでした。そして、迎えた治療の第一段階。それは私に取っても非常にショックでした。何と!元から有った差し歯まで炎症していて、その差し歯、つまり前歯の全ての差し歯を一旦破壊して、もう一度初めから土台を形成して行かなければ、その差し歯を将来的に全て失くすと主治医から告げられたのでした!「え!」私は耳を疑いました。しかし、それは変えようの無い現実。受け入れざるを得ませんでした。こうして、前歯を全て失い、前歯全てが仮歯となってしまうのでした。先ず作った仮歯は、主治医からも告げられたのですが、「これは非常にもろく出来ているから、直ぐ外れます。その時は臨時の予約を取り、来院してください。」と。(え!面倒臭いなぁ)私は心の中でそう言いました。しかし、炎症している為、今出来る治療はそれだけでした。当然食べ物が美味しく感じられません。私はそこで歯の大切さを嫌と言う程味わいました。そして、二回目の治療。まだ炎症は引いていませんでした。主治医に「今一度仮歯生活をしてもらいます。」と告げられそこから約1ヶ月その仮歯生活が続くのでした。そして、その歯は非常にもろく、くしゃみをして歯がぶつかると、一貫の終わりでした。その度に歯医者に行き、仮歯を付けて頂きました。さて辛かった治療期間が明け、ようやく歯の土台が立つ時となりました。その前に以前に入っていてダメになった土台の抜き取りがありました。これがぐぃー!っと引っ張られとても痛かったのです。そしてそれが終わると土台が入りましたが、またもや入れて頂けたのは仮歯でした。今度は取れにくくなってはいましたが、やはり仮歯なので硬いものが噛めません。はー!面倒だなぁ!溜息が出ました。そして治療の最終段階、土台の削り出しです。これが、亡失した箇所等の歯茎も削る、何とも痛い治療でした。(泣)それが終了して嗽をする様に言われると、そこには血が吐き出されるのでした。(泣)

 そして、その仮歯生活もようやく終わる頃、やっと亡失箇所の炎症が治まり、今度は型取りでした。「やったー!歯が入る!」と喜んだのもつかの間。私の前歯の土台の形成の為やすりがうなりを上げ、私の前歯の土台をゴリゴリ!と掘削して行きます。これが痛かった!(泣)何しろ歯茎をやすりが容赦なく通り過ぎて行くので、その度に出血して、痛むのです。そして!それも終わり、いよいよブリッジが完成します!私は喜び勇んで「ついに!この日が来た!」と意気揚々歯科に向かいます。ところが!そこで待っていたのは耳を疑う様な主治医の言葉「レーザーメス!」主治医の言葉が響きます!それはその名の通り、歯茎をレーザーで焼き切る治療でした!しかも!麻酔無しです!前の歯茎中に痛みがピリピリ走ります!「大きく口を開けてください!」主治医の声が響きます!私は虚しき抵抗により口を閉じました!しかし!それでは治療が進みません。勇気を持って開口しました!痛みは相変わらず強く出ます!しかし!主治医の「よし!」の声が響くと、念願の差し歯(ブリッジ)の調整が始まります。やすりで削って、ブリッジの形を整えつつ歯に当てます。こうして3ヶ月に及んだ前歯(ブリッジ)の治療は無事終わりました!痛みに耐えただけあって、今では非常に快適に前歯で咀嚼が出来ます。今回の治療は実に完治まで3ヶ月を要しましたが、耐えてきて良かった!と心から笑えました!再び私を笑顔にしてくださった主治医には心から感謝しております。ありがとうございました。