4月後半。


新しい生活が始まり、まだバタバタと過ごしている方も多い時期だと思います。

ふと、2年前のことを思い出しました。

あの頃の私は、毎日、勘ちゃんと一緒に学校へ通い、
授業が終わるまで教室で見守る日々を過ごしていました。

当時、私たちの住む地域では、
ダウン症のある子どもが支援級に入学するのは難しいと言われていて、
「支援学校へ進むもの」という空気がありました。

でも私は、
いろんな選択肢を、気兼ねなく選べる社会になってほしいと願っていました。

そして、勘ちゃんなら、きっと道を切り開けると信じていました。

最初は、毎日の付き添いを条件に入学しました。
正直、「おかしいな」と思う気持ちもありました。
でもまずは、先生たちにとって安心できる形でスタートして、
そこから少しずつ理解を広げていけたら、と考えていました。

そしてもう一つ、思っていたことがあります。

もし次に、同じように入学を希望する子がいたとき、
親の付き添いがなくても「大丈夫ですよ」と言ってもらえる環境になったらいいな、と。

勘ちゃんが扉を開くことで、
誰かの選択肢が広がるかもしれない。
そんなことを、心のどこかで願っていました。

とはいえ、現実はきれいごとだけではなくて。

このときは、まだ何も知らなかったなぁ。笑

正直、毎日必死でした。
特にしんどかったのは、先生とのやり取りでした。

何とかこちらの考えを理解してもらいたい。
でもなかなか伝わらず、話は平行線のまま。

このままでいいのかと悩んで、
転校という選択肢が頭をよぎったこともありました。

でも今振り返ると、
先生もまた、そのときの立場の中で必死だったのだと思います。

余裕がなかったのは、きっと私だけではなかったのかもしれません。

でも、2年前の私に伝えたいことがあります。

あのとき、あれだけ必死に向き合ってくれたからこそ、
今、私は安心して勘ちゃんを学校へ送り出せています。

先生が変わったり、
クラスの人数も入学当時から倍近くに増えたり、
いろんな変化はあるけれど、
勘ちゃんはまったく動じることなく、
毎日、楽しそうに学校へ通っています。

本当に、あの頃の私、よく頑張った。

大成功。