スパゆめがたり

スパゆめがたり

幽遊白書の蔵馬がメインのスパストーリーを扱います。原作では義弟がいますが、ここでは義妹で、年齢設定も違います。オリジナル要素を含む二次創作物になりますので、そういうのが苦手な方や嫌いな方、スパンキングに興味のない方は、戻るボタンでお戻り下さい

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どれくらい眠っていたのでしょうか。

目を覚まして起き上がり、あたりを見回すと、窓から清々しい陽の光が差し込んできていました。

寝起きのぼーっとした頭で、何時だろうと時計を見ると


「はっ、8時ぃ?! たぁいへんっ!!」


私はガバッと飛び起きました。

すると、ズキン!とお尻に痛みが走りました。


「いたっ、あぅ~~~」


昨夜のお仕置きは、痛みは表面だけではなく、内側までしっかりと叩きこまれたようです。

痣にならないようにケアしてくださっただけではなく、しっかりと罰を覚えこませるように、まさに叩き込むような叩き方は、さすがは蔵馬様です。


でも今はそんなことに感心している場合ではありません。

普段なら遅くても6時半には起きてご主人様の朝食の準備と用意などをしなくてはならないのです。

それが、お仕置きを受けたばかりだというのによりにもよって8時


ズキズキと痛むお尻の痛みを我慢して、急いで着替えて支度をして1階へ降りると

そこには、ちょうどこれからお出かけになるご主人様と蔵馬様がおられました。


「おはよう、くるみ。よく眠れたか?」

「おはようございます、ご主人様。申し訳ございません、寝坊してしまいました!」


ガバッと勢いよく頭を下げる。その勢いと一緒に、お尻も痛くなる。

「うっ!」

「くるみ。まだ痛むのか?」

「あ、は、はい

「蔵馬の仕置きは2~3日は残る叩き方をしてるらしいからな。すぐに忘れられてまた繰り返したんじゃ、元も子もないしな」

「はい」


ついさっき気づいたこととはいえ、ご主人様の口からそう言われると、やはり少しシュンとしてしまいます。


「今日の寝坊は昨日のことを考えると仕方ないとも思うが私が出かけたら、あとで蔵馬に気合いを入れてもらえばいいだろう。罰ではなく気合いを、ね」

「かしこまりました」


ご主人様の言葉に、隣にいた蔵馬様が軽く頭を下げる。


「え!!」

「ふふふ、では、行ってくるよ」


思わず大きな声を出してしまう私を見て、ご主人様は楽しそうにお笑いになってから私の頭を軽く撫でて、玄関の扉を開きました。


「いってらっしゃいませ」

「は、はい。いってらっしゃいませ、ご主人様」


ご主人様がお出かけになるのを引き留めるわけにもいかず、私も蔵馬様に続いて慌ててお辞儀をしてお出かけのご挨拶をしました。

その直後、ご主人様が出て行かれた扉がバタンと閉まり、不安な気持ちで顔を上げて蔵馬様を見上げると、目が合ってしまいました。


さて。くるみ? 気合いを入れてあげる約束だったね? とりあえず、オレの部屋においで」

「は、はい


蔵馬様のあとに続いてお部屋に行き、今回は罰の時とは違い、蔵馬様がソファに浅く腰をかけて、そのお膝にうつ伏せになるように言われて、その通りの姿勢になる。


「さて。気合いを入れる意味で、10回尻叩きをするからね。ちゃんと声に出して数えるんだよ」

「は、はい

「これはお仕置きではないから、挨拶はなしでいくよ。いいね?」

「はい、お願いします」


私がそう言うと、蔵馬様はお膝にうつ伏せになっている私のスカートを捲り上げ、下着を膝まで下ろすと私のお尻を2、3度撫でてから、ゆっくりと叩き始めました。


「あうっ! ひとつ


パンッという乾いた音と衝撃に、1打目から声を上げてしまいました。

昨日の余韻がまだ残る中でのお尻叩きは、私が思っていた以上のものだったのです。


パンッ

「ああんっ! ふ、ふたつ


ですが、蔵馬様は私が数え終わるのを待っては、休むことなく私のお尻を打ち据えます。


「っ!! みっつ

パンッ

「あぁっ! よっつ

パンッ

「あんっ! いつつ

パンッ

「あぁっ! むっつ

六つ目を数えると、耐えきれなくなった私の目からは熱い雫が零れました。

パンッ

「ひっ! なな

パンッ

「あうぅっ! やっつぐすっ」

パンッ

「あぁん! ここのっ」

パンッ

「ああん! とぉ


数え終わると、蔵馬様は手を止め、泣いてしゃくりあげている私を優しく抱き起こして下さいました。


「頑張ったね、くるみ」


そう言って優しく涙の跡を指で拭って、頭を撫でて下さったのです。


「蔵馬様

「もう泣かなくていいよ。少し休んだら一緒に行こうか」

「はい」


蔵馬様はそう言うと、小さな子供をあやすように私を軽く抱き寄せ、落ち着くまで背中をポンポンと一定のリズムで叩いてくださいました。

蔵馬様の体温や手の温もりは、大きく包み込んでくれるようで、とても安心できて心にポッと明かりが灯ったように温かくなりました。

しばらくそうされていると、泣いてしゃくりあげていたのも落ち着き、それまで黙ってそうしていてくださった蔵馬様が口を開きました。


「さ、くるみ。もう大丈夫だね?」

「はい、蔵馬様。申し訳ありませんでした」

「いいんですよ。泣かせたのはオレですし。さ、顔を洗っておいで。涙に濡れたその顔のままでは、みんなが心配してしまいますよ」

「はい」


元気に返事をして顔を洗って蔵馬様のもとに戻り、仕事に戻りました。

まだお尻は痛かったのですが、それでも蔵馬様に入れてもらった気合いのおかげなのか、優しさのおかげなのか、またいつもの私に戻ってすっきりした気持ちでお仕事に取り組むことができました。

完全に痛みが引いたのは、それから2日後のことでしたが、その後はお仕事のことや体調のことも考えながら遊ぶようになりました。


お仕事をしている以上、体調管理もお仕事のうちなのですよね、と蔵馬様とご主人様に言うと、それがわかったのなら、今回のことはいい勉強になったねと褒めて下さいました。


私、これからもっと頑張って、早く一人前のメイドになります!

ご主人様、蔵馬様。これからもご指導、よろしくお願いしますね♪