以前、公文に通っていて「中3レベルの算数まで進んでる!」と神童扱いされていた子がいました。

でも、その子が小4になって中学受験塾に入ったら、まさかの真ん中のクラス。

これ、意外とあるあるなんです。

周囲が持ち上げ、親も大いに期待する。
でも、いざ本格的な受験勉強が始まると、「あれ?」となる。
実際、公文は中学受験対策のための教材ではないんですよね。

もちろん、公文で鍛えられる計算力は一つの武器です。
でも、それって家でもできると私は思っています。
今はネットで無料のプリントが山ほど手に入る時代ですし。
書店に行けばドリルはたくさんありますし。

公文って、「家でできない子」が通う場所でもあるのかなと感じることがあります。
通っているとやってる感が出るし、進度が速いと「この子はすごい!」と勘違いもしやすい。
でも、あれってただの処理スピードの訓練なんです。
思考力を問われる中学受験の問題には、なかなか太刀打ちできません。

中学受験経験のある親なら、そのあたりはわかっているはず。
だからこそ、公文に過剰な期待はしないし、「計算力を鍛える場所」として割り切って使っているんですよね。

一番危ういのは、公文の進度で勘違いする親。

「数学まで進んだ!うちの子は算数が得意!」と浮かれ、
自分の叶えられなかった夢を子どもに託してしまう。
そんな親は、正直ちょっと学歴コンプレックスが透けて見えます。

そして、塾に入って子どもの現実を知って愕然。
親も子も落胆。
焦って夫婦でがっつり伴走…
その結果、指示待ち人間爆誕!!

公文に期待しすぎるのは、本当に的外れです。
中学受験を見据えているなら、あくまで「計算力を鍛える目的」で。
正直、数学まで進む必要なんてありません。
どうせ理屈も理解してないので忘れますから。

もちろん、ギフテッドタイプの子どもで「物足りない」くらいの子なら別。
でも、そうでない限りは、公文=万能ではないことを、親がまず理解する必要があると思っています。



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